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ターミネーター:新起動/ジェニシス [映画【た行】]

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「I'll be back.」 戻ってきたシュワちゃん。

確かにポスターにもあるように「期待を遥かに超える大どんでん返し」。
もう、こうなったらなんでもアリかしら。

映画では5作目にして、新シリーズ3部作の1作目となるのだそうですが。

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原作・脚本・監督=ジェームズ・キャメロンの「ターミネーター1」(1984)と「2」(1991)は超有名ですので皆さんご覧になっているとします。
「3」(2003)は評判悪く、「4」(2009)はシュワちゃんが出演していません。
カリフォルニア州知事として役者を休業していたからです。(CGとしては出演してはいるのですけどね。)

なので「3」の2003年から12年ぶりのシュワ復活です。

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2029年の未来から、かよわいウェイトレスの母サラ・コナー(エミリア・クラーク)を守ってくれ、と人類抵抗軍主導者ジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)から1984年へとタイムスリップさせられたカイル(ジェイ・コートニー)。

1984年に着くと「2」でご存知の警察官姿の液体ターミネーターT-1000がカイルを襲います。
なんと今回演じるのはイ・ビョンホンです。
危機一髪でカイルを救ったのは、かよわいどころか戦士として覚醒したサラと、サラに「おじさん」と呼ばれるおっちゃんシュワ、T-800ターミネーターでした。

一方、本筋でもご存じ、サラを抹殺するためにタイムマシンで未来から送られてきた若シュワT-800。
ダダンダダンダン、とはだかでせっかくタイムスリップしてきたのに服を着替える間もなく、おっちゃんT-800からぶっ倒されます。んな、あほな。

サラがなんで戦士になっちゃってるのかというと幼い時にビョン様T-1000に襲われ両親を殺されたといいます。
そして誰かわかんないけどオジシュワT-800をサラの元に送った人がいて、オジシュワに助けられ今まで育てられてきたというんです。つまりサラと正義のオジシュワは親子の様な関係なのです。

そんな訳でカイルはサラを助ける必要はもうありません。
カイルはどうしたらいいんでしょ。
サラは次にスカイネットを起動する前に破壊しようとタイムスリップするつもりです。
時は1984年、ステーブ・ジョブズがMacintoshを発表した年なのですがなんと、サラが制作したというタイムマシンがじゃじゃんと出来上がっているのです。
壊れた若シュワから抜き取ったチップを使うと、さあ2017年へタイムスリップです。
カイルは2度目のタイムスリップなのでサラに「痛いぞ!」なんてアドバイスしちゃったりします。

オジシュワはタイムスリップ出来なかったので2017年まで彼らを待ち続けていました。
そして約束の場所で再会するとオジシュワは爺ちゃんシュワになってます。
このT‐800は歳を取る仕様になってるみたいで、T-1000との戦いで傷ついた腕はしっかり治っているのに肌はぼろぼろ、髪は真っ白。なのに歯はキッラキラの真っ白です。

そしてそこに現れる悪のボスキャラ。
それはな、な、なんと…ジョン・コナーじゃありませんか!?
2017年にカイルたちの前に現れたジョンはスカイネットによって新型ターミネーターT-3000に改造されてしまっており、人類の救世主から敵へと変貌しておりました。

ここから人類の未来を賭けたジョンとサラとカイルの壮大な親子喧嘩勃発!
はたして爺シュワは今回は生き残れるのか?

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いやあもう。時空が違うとか時間軸が違うと言われたらどんなお話もありですよ。

評判悪かった「3」も「4」もサヨウナラ。
時空のかなたに去っていきました。(たぶん)

シュワちゃんさえいたらそこはもうターミネーターの世界。
パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズのジョニー・デップもそうですが脇役だったのにいつの間にか主人公になってるの。
しかも今回は若シュワ、オジシュワ、爺シュワの3タイプも出てきます。
いろんなシュワが楽しめて超豪華ですね。

他の主要メンバーは全員入れ替わっててサラは愛らしい感じの女優さんです。
サラはジョンと親子のはずですがまだ産んでもないわけなので情のへったくれもありません。
息子の方も機械化してるので母にも父にも容赦なし。
これでもかと壮絶な戦いが続くのです。

私なんかはジョンの扱いがこんなんでいいのか、と思っちゃいましたがここが評価の別れ道なんでしょう。
「そうきたか」と思えたら映像もすごいし楽しめると思います。 ★★★☆

エンドロールが流れても席を立つのは少しだけ待ってください。
よくわかんない次回予告がチラリと流れます。
しまった、見逃しちまったよと思った方、ご安心ください。
全く何のことかわからないので問題はありません。
オジシュワをサラに送ったのは誰なのかなど謎もしっかり残りましたので次回で明かされていくのでしょう。
楽しみですね。ダダンダダダン♪ 

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監督:アラン・テイラー 

 


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チャッピー [映画【た行】]

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場所は南アフリカ、ヨハネスブルグ。
時は2016年。南アフリカ政府は高い犯罪率を減らすために兵器メーカーから最先端の警察ロボットを購入する。

そんな中、ロボットの設計者・デオン·ウィルソン(デブ・パテル)は、自ら考えることが出来る人工知能(AI)をも独自開発する。
しかし彼の上司ミシェル(シガーニー・ウィーヴァー)はAI製作に反対する。

どうしても諦めきれないデオンは密かにロボットを持ち出しそのロボットにAIをインストールしようと企てる。
だが廃棄ロボットを持ち帰る途中、金に困ったチンピラ暴力団グループのニンジャ(ニンジャ)、ヨーランディ(ヨーランディ・ビッサー)、ヤンキー(ホセ・パブロ・カンティージョ)という3人に誘拐されてしまうのだった。

銃で脅されたデオンは仕方なくニンジャ達にAIとしてインストールさせたロボットを渡してしまう。

赤ん坊のように純真無垢な存在だったロボットは彼らに「チャッピー」と名付けられ、やがて犯罪を手伝うように教育されていくのだった。

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予告を観て面白そうだなと思っていました。
ありがちですが、心を持ってしまったロボットが悩んでいくストーリーかと。
でも予告に騙されてしまった・・・。
ラストに関わることを書きますのでこれから観る方は読まないでください。

******************************************************

「エリジウム」は観ていませんが「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督なので予想外のストーリーが展開するんじゃないかなと期待していました。

「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテルがロボットの生みの親科学者を演じ、そのライバル科学者になんとヒュー・ジャックマン、上司にシガニー・ウィーバーと豪華俳優揃いです。

シガニー・ウィーバーに疎まれて、こっそりスラム街で生まれることとなるチャッピーはチンピラのパパとママに育てられます。
でもチャッピーの元々のボディがスクラップ
5日間しか生きられないのです。

ニンジャ達は別のグループに7日間という借金返済期限で追われています。
チャッピーは5日間の余命なのですが、オーストリア出身のエンジニア、ヴィンセント役のヒュー・ジャックマンがチャッピー破壊の為にでかいロボットを操り迫ってくるのでもう、しちゃかめちゃです。

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お話が残念すぎます。
ヒュー・ジャックマンの暴れっぷりも科学者なのに半端ないです。
ヒューにも同調できないし、だいたい主人公はだれ?デオン?チャッピー?
銃弾に倒れたデオンの最後はクレヨンしんちゃんの父ちゃんロボ!?みたいになってしまう結末にびっくりです。
科学者って、撃たれたら病院に行かずに自分の生身の体を捨てて、意識だけをロボットに移すなんてことを選ぶのだろうか?
しかしこれがこんなに簡単に成功したら不老不死問題はあっさり解決です。AIより大発明。

チャッピーがパパ・ママと慕うチンピラ達にさせられる恐喝や詐欺の洗脳シーンにもげんなり。
そして5日たって子供の心から成長したチャッピーの怒りどころもAIとしての苦悩ではなく、なんで5日間しかもたない体にインストールしたんだよって、え、そっち?と不快の連続でした。

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この映画は日本公開版が監督にも無断で編集されて上映されているらしいですね。
そんなところでも話題になっているようです。
でもカットされた部分はかなり残酷な(体をぶち切られるような)シーンなのだそうですからカットシーンが増えても面白くなるような映画じゃなかったですし残念じゃありませんでした。

もうこの監督の映画は観ないかもと思った映画でした。
ロボット好きならご覧になってください。戦闘シーンは迫力があります。 ★★


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テロ,ライブ [映画【た行】]

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韓国映画です。「容赦なき韓国映画」の一本ですが、本当に容赦なし。

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爆弾テロ犯人からの要求の中継を担当するアナウンサーの密室劇。

主人公を演じるハ・ジョンウは好きな俳優さんで彼の出演作にはハズレなしと思ってます。
でも前作の『ベルリンファイル』では北朝鮮のスパイ役ですごいアクションの連続だったので、ネクタイ締めて椅子に座っている姿に実はそれほど期待はしていなかったんですけど・・・。

それが途中から口に当てた手がはずぜないくらいの怒涛の展開になっていき、ラストは予想外でした。

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ある朝、リスナーからの電話の声に答えるラジオ番組を担当中のアナウンサー、ユン・ヨンファ(ハ・ジョンウ)はある男からのテロ予告電話を受け取る。

いたずら電話かと思い軽くあしらい、「やれるものならやってみろ!」と相手の電話を切った途端にすぐ近くの麻浦大橋の大爆破が起こる。

驚いたヨンファはさっきのリスナーがテロの犯人であることを確信、すぐに警察に電話をかけようとして思いとどまる。

実はヨンファは国民的な人気アナウンサーなのだが、不祥事を起こしてテレビ界から追放されていた。
・・・・この犯人を利用すれば元のテレビ界へ復帰できるのではないか?妻との復縁も出来る。

そんな欲がヨンファを動かし、自分を裏切ってテレビ界から追放した張本人である元上司の報道局長に独占中継を持ち掛ける。
報道局長からは「視聴率70%が出たらお前をテレビに戻す」という約束をもらうのだった。

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それからすぐに交渉に入るヨンファ。
中継に出演する犯人の条件は『出演料21億ウォン』と『大統領からの謝罪の言葉』である。

犯人と名乗る男は自分は爆破された麻浦大橋を作った作業員の一人であることを明かす。
作業中に死んでしまった同僚の為に多額の慰謝料と大統領からのテレビの前での謝罪がほしいという。

慰謝料はすぐに報道局長が決済し犯人の指定の口座に支払われたが問題は大統領からの謝罪。
ヨンファは犯人に「謝罪の言葉は無理だ」と説得するが「大統領を呼べ!!」という犯人の怒りは収まらない。

そうするうちに犯人はヨンファの耳に装着したイヤホンに爆弾を仕掛けていることを告げる。
その証拠に女性アナウンサーのイヤホンが先に爆発。
大統領の代わりにやってきて犯人に対し高飛車に喋る警察署長も爆発で死亡してしまう。

自分も警察署長同様、イヤホンを外したとたんに爆発する!?
警察署長の血が飛び散ったデスクを震える手で拭きながら命の危険に怯えるヨンファ。

大統領がやってくる希望もなく、目の前の惨事をみても「視聴率70%!」としか言わない報道局長の助けも望めず、追い込まれるヨンファによぎる疑問・・・・こんなはずじゃなかった、なんで犯人は俺を選んだんだ!?
その謎が犯人から語られるラスト、出世欲にかられてばかりだった自分がはっと我にかえる瞬間が訪れます。

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ほとんどを狭い放送局のスタジオで繰り広げるストーリー、最後にはこの場所で犯人と対峙します。

TVモニターがたくさんあるので他局が放送している報道番組などで状況は手に取るようにわかりますし、他局アナウンサーがヨンファの過去の不正を詰め寄ってきたり、犯人が仕掛けた他の爆弾テロの様子とか、レポーターとして麻浦大橋で取材している元妻の危険な状況もすぐにわかるっていうのも上手い展開ですね。 

どうやって放送局のイヤホンに爆弾をしかけたのかとか、大統領を直接狙えばいいのに、とか疑問も観終わった後には湧いてはきますけど観ている間は一歩先いく緊張感でドキドキしっぱなしです。
もう、メディアも政府も警察も信じられない。
一人芝居にも近いハ・ジョンウの演技力に息を飲みます。

去年公開されていたというこの映画は『スノー・ピアサー』っていうソン・ガンホ主演の映画と同じ頃の公開だったそうです。
『スノー・・・』も観たけどこっちが絶対面白い。なんで公開が遅れたのか。
大統領に「謝れ!」を繰り返す犯人の要求が邪魔したのかな。 

一番重要視したことは面白い映画を作ること、とは脚本・監督のキム・ビョンウ監督。
初監督作品で33歳とのこと。     ★★★★☆

 


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超高速!参勤交代 [映画【た行】]

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なかなか評判が良い時代劇コメディ
8月に入り1日1回の上映になってましたがまずまずの観客数です。
評判が口コミで広がっているのね、と思いました。

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時は第8代将軍・徳川吉宗(市川猿之助)の頃。
わずか1万5000石の弱小藩・湯長谷藩(福島県いわき市)第四代藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)は江戸からの参勤交代を終え故郷へ帰国しました。

お人よしの政醇は領民から慕われるお殿様。
「やっと国へ帰った、やれやれ」と名物のたくあんを食べながらのんびりしていると江戸からの早馬がやってきます。
それは「これより5日のうちに再び参勤せよ」という江戸老中・松平信祝(陣内孝則)からのむちゃぶりでした。

老中・信祝は冷酷でめっちゃ悪い奴。
これまで悪知恵を駆使してあちこちで私腹を肥やしていたのですが湯長谷藩の金山に目をつけました。
政醇に出来ない難題をふっかけて湯長谷藩を取り潰したのち、金山を奪ってしまうつもりです。

驚いた湯長谷藩。
通常8日間かかる道のりを5日で江戸まで参勤など出来るはずもないし、お金もない。
老中に賄賂を贈るか幕府に直訴するか・・・家臣たちの意見は割れますが殿様の「プライドも領民も守る」という決断で超高速での参勤を決行することになります。

殿様は藩一番の知恵者、家老・相馬兼嗣(西村雅彦)に作戦を練らせます。
そしてたった7人と猿一匹の家臣を連れて参勤を偽装することに。
たまたま居合わせた抜け忍・段蔵(伊原剛志)を雇って山道の抜け道を案内してもらい時間をショートカットです。

しかし間に合わせてなるものかと作戦を阻止するために悪老中から放たれる刺客たち!
公儀隠密が「我ら死して屍拾うものなし!!」と次々に迫ってくるのです。

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殿はのんびりしているようで実は剣の達人という役どころです。
暗くて狭い所が大嫌いなのはうる星やつらの面堂終太郎みたい。
大名行列偽装旅の途中の旅籠で偶然出会う飯盛り女のお咲に深田恭子。
殿がお咲をどこで好きになったかはよくわかんなかったけど、彼女といると閉所恐怖症が治っちゃうみたい。

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とってもドタバタしていて楽しい映画でした。
最近時代劇も観る機会が減ってきてますし、眉間に皴をよせちゃう大河ドラマと違って楽しいっていうのが新鮮です。
チェーンアクションで沢山の忍者たちが屋根の上まで飛ぶのを見るのも嬉しいかも。
弓の名人が射抜いて鐘をならして殿の窮地を救うのもアイディアです。
あんだけ刺客に襲われても全員無事っていうのもなんですが、知恵を絞って悪人をやっつけたり、隣国の殿様から昔の情けを返してもらったり、土で汚れた小銭をみて裏切り者が改心したりというエピソードにはほっこりさせられます。

最後に将軍吉宗に語らせる台詞に福島の復興を応援する願いが込められていたのだなと改めて背筋を伸ばす思いでした。
とにかく評判通り、脚本が素晴らしいです。  ★★★★

脚本は2011年に第37回城戸賞を全審査員満点で受賞した土橋章宏。
監督は「ゲゲゲの鬼太郎」「鴨川ホルモー」の本木克英監督。


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チョコレートドーナツ [映画【た行】]

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1970年代、アメリカ・ブルックリンで実際にあった「障害を持ち、母親に育児放棄された子供と、家族の様に過ごすゲイ」と同じアパートに住んでいたジョージ・アーサー・ブルームによってシナリオ化され、2011年にこのシナリオを読んだドラヴィィス・ファイン監督に映画化されました。
ファイン監督はこのシナリオを読んだとき崩れ落ちて涙を流したといいます。

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映画では主人公のルディ(アラン・カミング)はカリフォルニアで歌手になることを夢見ながら働くショーダンサーとして描かれます。
ゲイのルディは女装してショーに出演してはいますがお金に困って家賃も滞るほどなのです。
そんな時にショーを見にやってきたお客のポール(ギャレット・ディラハント)と知り合います。

アパートのルディの隣の部屋では薬物中毒の母親がダウン症の息子・マルコ(アイザック・レイヴァ)を育児放棄、その後母親だけ刑務所に送られてしまいます。
マルコは一旦は施設へ送られるのですがアパートに逃げ帰ったところをルディが見つけます。

母に捨てられたも同然のマルコを不憫に思うルディは法律でどうにか自分が育てられないかと弁護士のポールに助けを求めます。
ポールは正義を信じ、自分が世の中を変えるんだと志を持ってこの仕事を選んだのにもかかわらず何も実現できずにいる現在に憤っていましたが、ゲイである事を恥じることなく正しいと思ったことを迷わず実行するルディに愛情を感じ始め一緒にマルコを育てようと提案するのです。

やがてマルコと本当の家族の様に暮らし始めるゲイカップルのルディとポール。
マルコには実の母以上の愛情を注ぎ教育もしっかり身につけさせようとする二人でしたが、「ゲイが何のために一文の得にもならない障がい者を育てるのか?」という疑惑と偏見が三人の生活を阻んでいきます。

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薬物中毒のダメダメ実母か、怪しいゲイのカップルか。
どちらがマルコの親として相応しいかを裁判で決めるのが後半です。

ゲイということがバレて仕事を解雇されたポールは自らを法廷で弁護するのですが時代は70年代、子供は大事に育てられているという証言をどんなに揃えても聞き入れてもらえはもらえません。
ルディの迎えを待つマルコはその後どうなってしまうのでしょうか。
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それにしてもこの映画の魅力は、ルディを演じたアラン・カミングの母性愛溢れる演技に尽きると思います。
「この人にだったら任せていいのに、なんでだよ」って観ている人は思うはず。
「弱者は寄り添って生きることも許されないのか、世の中はなんて理不尽なんだ」ってね。

で、アラン・カミングって俳優さんはどんな人?って話しになりますが、アメリカの演劇界で最も権威ある賞のトニー賞を受賞してる舞台俳優であり、「X-MEN2」「マスク2」「スパイキッズ」シリーズなどの特殊メイク作品でも活躍する映画俳優なのです。
この映画と同じくロサンゼルスのクラブで働き始めたヒロインが夢を叶えていく物語「バーレスク」にも出演してました。
あれ、その映画は絶対見たことあるけど、でも彼として意識したことが無いぞ、という人たちも今回はシワシワ目じりの優しいまなざしにファンになったんじゃないでしょうか。
アラン・カミングは自分がバイセクシャル(同性愛者)であることを公言しており、2007年に男性と同性婚をあげているそうです。     ★★★★


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ダラス・バイヤーズクラブ [映画【た行】]

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1985年、アメリカ・テキサス州のお話です。

主人公ロン(マシュー・マコノヒー)は電気技師でカーボーイ。
酒、ドラッグ、女、詐欺で自堕落三昧な生活をしていた彼にある日エイズの診断が告げられます。
当時、エイズ=同性愛者の病気だと言われていて、余命1か月を告げる医者に「俺はは女好きだ、ゲイじゃない!」と食ってかかるのですが診断は本当でした。
病気が知られると仲間達からもゲイだったのかと差別の目で見られ憤るロン。

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それから治療が始まるのですがアメリカでの薬では容体が悪化するばかり。
医者もどうせ死ぬんだからと思ってるのが感じ取れます。

ロンは猛勉強をしてメキシコに渡り、無許可の医師の薬でどうにか病状は回復させます。
治る病気ではないながらも病状を良くしてくれるその薬をアメリカでも売れないかと考えるロン。
しかし認可されていない薬を売るのは違法です。

題名の「ダラス・バイヤーズクラブ」とはロンが作った会費制クラブ。
治る薬をアメリカの法がダメというなら、エイズ患者に会員になってもらって会費をもらい、薬はダダで配るというシステムを考え出します。
やがてクラブには大勢の患者が押し寄せます。

病院で知り合った同じ病気のレイヨン(ジャレッド・レトー)とコンビを組み、良い薬があると聞けば世界中に出かけて持ち帰ります。
そのフットワークの軽いこと。
初めはゲイへの偏見だらけだった主人公がエイズになることで変わっていきます。
仲間からは差別の目で見られ、襲い掛かる死の恐怖に向き合い、自分が生きるために傲慢な医者や嘘つきだらけの製薬会社、安全な薬を違法と決めつける国と一人で戦うロン。

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主演のマシュー・マコノヒー、初っ端からゲッソリ痩せて出てきます。
どうやればここまで痩せられるのかというくらい顔が変わっての役作り。
21キロの減量をしたらしいです。 

助演のジャレッド・レトー、男性から女性へ性転換した役ですが好きな人の為に美しく装い、かなわぬ恋の相手を見つめる眼差しが切ない乙女。
この二人のアカデミー主演・助演男優賞は納得でした。
アカデミー賞メイク・ヘアスタイリング賞も受賞で3部門の受賞作品です。

この映画も実話を元に作られています。
ロンは余命1か月と言われたのち、7年を生きました。
医者も薬も自分で調べて選ばなきゃダメですね、今もそれは変わらないと思います。 ★★★★

監督:ジャン=マルク・ヴァレ


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大統領の執事の涙 [映画【た行】]

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実話をモデルにしたドラマです。

南部の綿花畑で働く奴隷の息子に生まれた黒人、セシル・ゲインズ(のちにフォレスト・ウィテカー)。
農園主に母を凌辱され、抗議する父は農場主にあっけなく撃ち殺されてしまいます。
白人は黒人を殺しても罪にならないこの時代、このままここにいてもいつかは父の様になってしまうという不安から農場を飛び出します。

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しかし世間は冷たく働く場所もないセシルは空腹に耐えかねある店の窓ガラスを割って食べ物を盗んでしまいます。
この事がきっかけとなりその店でホテルのボーイに就職。
やがて真面目でそのおもてなしの巧みさから働きぶりが認められ、ホワイトハウスの執事の一員として抜てきされるというのが前半です。
いや、泥棒に入った時はもう終わりかと思っちゃうんですが運命の女神はいるのですね。

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さて、歴代大統領が住むホワイトハウス。
セシルが執事として働いている間にアイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、フォード、カーター、レーガンの7人の大統領が就任し、キュ―バ危機やケネディの暗殺、ベトナム戦争という事件が起こっていきます。
執事は政治の話はしちゃいけないし興味を示してもいけません。
そんな事したらすぐにクビ。
妻に「ケネディ大統領の奥さんのナンシー夫人は何足靴を持ってるの?」なんて聞かれても答えちゃいけません。
ただそれぞれの大統領に従順に仕えていくのです。

セシルは学校に行けなかった自分たちの代わりに息子二人には教育を与えますが長男は合格した大学に通わずに黒人人権向上の反政府運動に傾倒していきます。
何度も警察に連行され、KKK団に襲われ、常に命の危険が付きまとう長男。
長男を案じる妻は仕事に忙しい夫との溝を感じアルコール依存症になっていきます。
やがて次男はアメリカを守る為にベトナム戦争に志願・・・・・。

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黒人の目から見たアメリカ史、それもホワイトハウスの中から描かれているのも興味深いところです。
後半は時代の渦に巻き込まれ息子との考え方の違いに戸惑うセシル。

白人に仕えながら静かに黒人の地位を向上させる父に対し、黒人に対する人種差別を活動家として選ぶ長男。
キング牧師、マルコムXがここでセシル一家と絡んでお話は進みます。

セシルは大統領に「息子さんは活動家なんだよね」と聞かれたりするシーンもあるのですが日本なら家族に活動家がいたら父はそのまま仕事に就けるのだろうかって思うと米国の懐の深さに感服いたしました。

フォレスト・ウィテカーの静かな演技と歴代大統領を演じる俳優陣の豪華さが見所です。
ロビン・ウィリアムスがアイゼンハワー、ジェームズ・マースデンがケネディを、アラン・リックマンが演じたレーガンはこの映画で人気が上昇したらしいです。
レーガン夫人はなんとジェーン・フォンダ!
最近ありがちなそっくりさんメイクだけではなかったのが嬉い。
マライア・キャリーも主人公の母役で出演しています。

オバマ大統領が就任したことでこの映画が世に出ることが出来たのではないかと思いますが、過去の差別の歴史をきちんと映画に。
近代アメリカ史を知るのにも興味深く観ることのできる映画でした。

監督;リー・ダニエルズ『プレシャス』(09)   ★★★★


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デッドマン・ダウン [映画【た行】]

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NYの闇の世界を支配する犯罪組織のボスの右腕でプロの殺し屋ヴィクター(コリン・ファレル)。
しかし、実はヴィクターは組織のボス・アルフォンス(テレンス・ハワード)に妻子を殺され、自分も殺されかけた過去があった。
妻子の恨みを晴らすために組織に名前や経歴を変えて潜り込み信頼を得ていく一方で、脅迫文を送り付け仲間を殺しながらアルフォンスを徐々に追い詰めていくヴィクター。

そんなある日、向かいのマンションに住む顔に交通事故の傷を残すベアトリス(ノオミ・ラパス)と知り合う。

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ベアトリスはヴィクターが起こした殺人現場を目撃していた。
彼女は事故の加害者男を激しく恨んでおり、のうのうと暮らす加害者を殺してくれたら殺人のことは通報せず秘密にするという。
通報されたら正体が組織にばれてしまうヴィクター。

≪復讐≫だけが心の支えのふたり。
徐々に心を通じ合わせ変わっていくのだが、そんな頃、組織の仲間に正体を知られてしまうヴィクターだった。

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必ず、俺は、やり遂げる―ってことで復讐映画です。

スウェーデンの大ヒット映画『ミレニアム ドラゴンタトゥーの女』の監督・ニールス・アルデン・オプレブのハリウッドデビュー作で同じく『ミレニアム…』で大ブレイクのノオミ・ラパスがヒロイン。
主演のコリン・ファレルが個人的にちょっと苦手なんですが、今回は面白そうだなって観に行ってきました。

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正直、展開がゆっくり過ぎて集中力が必要。
ちょっと疲れました。
主人公はギャングに潜入していつばれるかわかんないのでズーンと重いし画面の色も暗い。
憎き敵のアルフォンスを殺せそうな場面が早い時間にあるけど殺すどころか助けるのはなぜ?って思ったり。
妻子を殺した一味をアルフォンスもろとも一気に殺したかったようですがその理由がわかるまで時間がかかりますし、他の組織も沢山出てくるため顔の見分けがつきにくくごちゃごちゃした感じがします。

監督はデンマーク、ヒロインはスウェーデン、コリン・ファレルはアイルランド、他にイギリス、フランスの俳優陣を使っています。
ハリウッド映画らしからぬ映画ですね。
でも銃撃戦の派手さはやはりハリウッドかな。

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隣同士のマンションのベランダから見つめ合う二人。
ベアトリスのお母さんが娘にせっかく助かった命なんだから彼と会ってきなさいよと勧めます。
お母さん役が『愛、アムール』のイザベル・ユペール。
え、お母さん?と思うくらい美人です。

敵役のボスにテレンス・ハワード。ごちゃごちゃした中に存在感あり。 ★★★☆


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探偵はBARにいる [映画【た行】]

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なぜか阪急うめだ本店で鑑賞。

一昨日、たまたま行った阪急うめだ本店。
改装して初めて、というくらいなのでお得意様ではありません。
噂のハッピーターンも今だ食べてないですしね。
いつもは横を通るだけなんですが10階の文房具コーナーに行ったらそこから下の9階が見下ろせる作りになっていて「北海道物産大会」っていうイベントが見えます。
せっかくなのでアイス食べようということになり(でも実際に食べたのはクレープで)帰ろうとエレベーターに向かって歩いてるとにっこり笑った背広の男性に呼び止められました。
映画、観ませんか?」

それはなんと「北海道ご当地映画フェスティバル」、物産展に合わせて9階で無料の北海道にちなんだ映画を放映しているというのです。
「ちょうど今から始まるのでどうぞ、どうぞ。」
こんな広いホールがあるっていうのもびっくり。椅子も座りごごちが良くてまたびっくり。

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5月11日から続編の『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』も公開されるらしいですね。

その前作のこの映画は2011年制作で125分。
作家・東直己のデビュー作「探偵はバーにいる」を1作目とする「ススキノ探偵シリーズ」の第2作「バーにかかってきた電話」を映画化したもので、主演は北海道といえばこの方、大泉洋さん。

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札幌のススキノに住む<俺>は携帯電話も持たない探偵。
いつも夜は行きつけのBARにいて仕事の依頼はその店の黒電話で受ける。
今回もコンドウキョウコと名乗るナゾの女性から「ある男に会い、彼にひとつ質問してほしい」という奇妙な依頼が入る。
その依頼通り質問に行くと、探偵は雪の中に生き埋めにされてしまう。

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R12ってことで思った以上に血が飛び散る映画でした。

ススキノは去年旅行で訪れたんですが雪が無い時期だったんで映画の舞台は雪景色の中、超寒そう・・・。
私は北陸信州に長いこと住んでたんで寒冷地仕様、雪も1メートルくらいなら大丈夫。
プラスコップで雪掻きも出来ちゃいます。プラスコップって1年でダメになっちゃうのよね、って話が逸れました。
主人公たちが乗るクラシックな車は雪の多い地方じゃ止まりまくりでさぞかし困るんじゃないかとも思えたんですけどね。
原作でもそうなんでしょうか。

最後まで観ると「ふーん、そうなんだ」って納得できるんですけど、途中途中では話がつながらず、なんでそうなるのとぼんやりしてしまう時間もあり、私の理解力が悪いのかもなんですが、それでもこの話のポイントの〝謎の依頼人”はあの人かなって予想は悲しいかな簡単に当たってしまって残念。

大泉洋さんが主人公なんで彼が雪に埋められててもボコボコに殴られてても笑って許せる雰囲気はいいのか悪いのか。
しかしながら携帯持ってない彼の為にあんな辺ぴな田んぼの真ん中に公衆電話はないと思います。

残酷に殺される一般市民も多かったです。
相棒の松田龍平さんもぼんやりしてるけど空手の達人という設定でめちゃ強いんですけど出番は少なめ。
もっと活躍してほしかったな、お父さんの「探偵物語」と比べられるのは嫌だろうけど。

そうそう、エンドロールに高嶋政伸さんの名前があって「どこにいたの?」って考えたら探偵を拉致して雪に埋めたヤクザでした。
前髪長くて高嶋さんには見えずこの役者さんは誰?って思っておりました。
なかなかのキレっぷりでこの映画で一番光ってたんじゃないかな、雑誌片手に出てきたときは笑いました。
私生活ではごたごたあったけど役者には磨きがかかってますよね。更に頑張って欲しいです。

この阪急うめだ本店のコンコースって松田優作の最後の映画『ブラックレイン』のロケ地なんです。
今回の改装で綺麗になったけど当時とは全く変わってしまったのは残念です。

阪急うめだ本店様、映画ありがとうございました。

★★★☆

監督は「相棒」シリーズの橋本一。


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テルマエ・ロマエ [映画【た行】]

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友人が観たいと切望していた「テルマエ・ロマエ」に一緒に行ってきました。

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古代ローマ人を日本人俳優でやってしまうという荒技をどうやって映像化したのか・・・とっても不思議でしたが監督が『のだめカンタービレ 最終楽章 前篇』の武内英樹さんと聞いて妙に納得。

『のだめ…』も外国人を日本人が(ベッキーやウエンツもいたけど)演じていましたもんね。
余談ですけど『のだめ』は前篇後編で監督が変わっていたんですね、後編だけ映画館で観たので気付いていませんでした。(後編は川村泰祐監督)
脚本は『クローズZERO』シリーズの武藤将吾。

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ヤマザキマリさんの『コミックビーム』に連載中の漫画が原作です。
第14回手塚治文化賞短編賞ほか、数々の作品賞受賞。
作者のご主人はイタリア人でローマ皇帝の名前を全員言える古代ローマオタクであったためこの作品が生まれた模様。

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古代ローマ人のルシウス(阿部寛)は浴場設計技師。
古代ローマで公衆浴場に入浴中、何故かタイムスリップして現代日本の銭湯にきてしまう。
そこには沢山の「平たい顔族=日本人」がいて、その進んだ?風呂文化に驚く。

タイムスリップは本人が望んでいる訳ではなさそうだが、水のあるところに行くと何故か日本へ。
そして古代ローマと現代日本を行ったり来たりするうちに日本の文化を取り入れた斬新な?ローマ風呂を開発し皇帝にも認められ有名な風呂設計技師となっていくルシウス。
そのルシウスの日本のタイムスリップ先にはいつも漫画家志望の真実(上戸彩)がいて、
彼の古代ローマ帰路のタイムスリップに巻き込まれた真実はやがて古代ローマ帝国の歴史に関わっていくことに。

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フルーツ牛乳、温泉卵、シャンプーハット、黄色のケロリンの風呂桶などなど日本人にはお馴染みのお風呂グッズに「な、なんだこれは!?」と異常に驚くルシウス。
それが後で古代ローマでアレンジされて出てくるとニンマリしてしまいます。
上戸彩さん演じる漫画家志望の女の子・真実は映画のオリジナルらしいですがとっても可愛いかったです。
真実の実家は温泉宿を経営していて、真実の父(笹野高史)や温泉宿の常連メンバー(竹内力他)も古代ローマへタイムスリップ。
この方達もきっとタイムスリップしちゃうなあと思っていたら期待を裏切りません。

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前半はほとんど裸で演じている阿部寛さん、役者って大変なお仕事だなあと。
他に古代ローマ人役は北村一輝、宍戸開、市村正親さんたち。
イタリアのオープンセットで撮影されているので日本人俳優より圧倒的にイタリア人エキストラの数が多かったんですけど濃い顔では負けてない感じでした。

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漫画のようなお話…ってまあ、そのまんまなんですけど。^.^;;
あまり深く考えず、時々ぷっと吹き出し、のんびり観れる映画でした。
観てるとお風呂入りたくなります。
古代ローマの歴史についてもお勉強になりました。

  ★★★☆


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