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英国王のスピーチ [映画【あ行】]

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昨日のアカデミー賞授賞式で作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優賞の4冠を獲得しました。

本年度の授賞式では『ソーシャル・ネットワーク』との一騎打ち、なんて言われてましたが『ソーシャル・・』の方は脚色賞・編集賞・作曲賞の3冠を受賞。

『ソーシャル・・』の方は先に観てましたので今日は早速、こちらを観てきました。実は正直、それほど期待はしていなかったのですけどラストはじんわり感動の涙が。戦争をみせるでもなく、恋愛があるわけでもなく、なのに・・・3人の演技が巧すぎるんですね。

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第2次世界大戦より少し前のイギリス。

王家の二男・ヨーク公(のちのジョージ6世=コリン・ファース)はラジオの時代となったその当時、父であり王のジョージ5世に国民に対しスピーチをする機会を度々命じられるが、思った通りに言葉が出てこないことにコンプレックスを抱いていた。彼は子供の頃から吃音があったのだ。

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そんな悩みは厳格な父には全く理解されず、王室御用達の医者達にも治す事が出来ない吃音に、夫を見かねた妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、スピーチ矯正の専門家ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていこうとする。

ヘレナ・ボナム=カーターは久しぶりに普通の人(あ、王の妻だけど)の姿。『アリス・イン・ワンダーランド』や『ハリー・ポッター』シリーズではメイクで顔が変わってましたしね。

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しかし、少々短気なヨーク公のプライドは高く、相手が王族あろうと自分の教え方を曲げない「オーストラリア人」で「平民」のスピーチ矯正専門家・ライオネルとは喧嘩ばかり。彼に結構酷い言葉を浴びせかけるんです。

しかしライオネルは辛抱強くヨーク公の悩みを聞き、吃音は心理的なもので生まれつきのものではないと理解させ医師ではなく教師のように導いていく。そんな二人の関係が微妙に変わっていく様がなかなか面白く語られます。そのうちに父・ジョージ5世が崩御、次の王で兄のエドワード8世(ガイ・ピアーズ)が恋愛トラブルにより辞任してしまい願ってもいないのにヨーク公はジョージ6世に・・・。

英国王室の裏事情も興味深くて、王が吃音になってしまった原因にも同情して親近感も湧かせてしまう脚本はお見事。

ラストはジョージ6世がコンプレックスを乗り越えて英国国民を奮い立たせ、スピーチの巧なヒトラー率いるナチスとの戦いを宣言するスピーチでクライマックス。二人の友情が身分や立場を超えて永遠のものになった瞬間には涙でした。

監督はトム・フーパー、38歳。

脚本は「最年長のアカデミー賞脚本賞の受賞者となった」と昨日スピーチしていたデヴィッド・サイドラー。父にお前は大器晩成だと言われていたとか。彼の授賞式のスピーチも見事でした。

 ★★★★☆


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コメント 10

coco030705

こんばんは。
「シングルマン」をみて以来、コリン・ファースの演技に注目している
んですが、やりましたね!よかったよかった。ヘレナ・ボナム=カーターも
ようやくまともな役(^^)で出れて嬉しいです。ジェフリー・ラッシュもいいみたいですね。早く行かなくちゃ!見たらお知らせしま~す。
by coco030705 (2011-03-02 21:19) 

キキ

cocoさん、こんにちは。
コリン・フアース、アカデミー賞主演男優賞でした。
受賞した時は「踊り出しそうだ」ってスピーチしてました。
助演男優賞にノミネートのジェフリー・ラッシュの演技も
素晴らしかったです。
観てきてくださいね。^.^
by キキ (2011-03-02 22:45) 

しまうま

 こんばんは~。

 これ、東京では何故か小さな映画館でやってて、えらい混んでて、パンフ買えなかったんですが、久しぶりにいい映画を見た気分でした。

 人の言葉の持つ力って凄いなあ、と見ながら思ってました。恐怖や権力やお金でも大勢の人の心を動かすことはできるけど、いつか崩れていってしまう。どこかの国みたいに。
 ところが、内気な国王が生まれて初めて得た友の力を借りて、障害を乗り越えた末に語った言葉は、ナチスドイツとの戦争に打ち勝つ勇気を国民に与えたわけですもんね。感動的なシーンでした。
 
 アメリカで民主党の女性議員が撃たれた時、その後のオバマ大統領の演説はさすが民主主義の国だ、って感心しました。民主主義の国の指導者は恐怖やお金よりも、言葉の力を信じているんだ、と思いました。

 ところで、この日本は…。後で責められるとか、責任取らされるとか、そんなのを恐れないで、私たちの心を前向きにする演説をしてもらいたいですよね。
by しまうま (2011-03-03 00:06) 

キキ

しまうまさん、お久しぶりです、こんにちは。
言葉の力って偉大ですよね。
欧米ではシャイっていうのは褒め言葉ではないんだとか。
そんな王様のラストのスピーチ。
国民がラジオの前で熱心に聞いてる姿は印象的でした。
(このシーンでアカデミー賞の衣装デザイン賞ノミネートに納得。)
王室って後継者問題も大変なんだって思ったり、
日本もそうなのかしらと重ね合わせたり。
でも日本だとこうした映画が出来ることは恐れ多くて無理ですね。
エリザベス女王もご覧になったという
こんな映画を作れる英国って凄いです。

by キキ (2011-03-03 07:44) 

coco030705

こんばんは。
みてきました。演技派ぞろいの作品で安心して映画の世界に浸ることができました。コリン・ファース、主演男優賞受賞、ほんとうによかったですね。
TBさせていただきますね。
by coco030705 (2011-03-10 23:18) 

キキ

cocoさん、こんにちは。
早速ご覧になってこられましたね。
英国王室の映画って面白いです。
コリン・ファースを始め出演者の演技が良かったですよね。

by キキ (2011-03-12 01:42) 

non_0101

こんにちは。
アカデミー賞とりましたね!
内容も出演者たちも本当に見事でした~
後半に明かされた王の幼少のころの出来事が何とも切なかったです。
久々に普通の役のヘレナ・ボナム=カーターも素敵でした☆
by non_0101 (2011-03-13 15:18) 

キキ

non_0101さん、こんにちは。
その後、首都圏の地震は大丈夫ですか?
普通の役(笑)のヘレナ・ボナム=カーター、素敵でしたね。
彼女もノミネートされていましたけど残念でした。
国の指導者の言葉の重み、大きいですよね。
今、大変な事態の日本の指導者は
これからどんな言葉を発していくんでしょうか・・・。

by キキ (2011-03-13 18:31) 

non_0101

こんにちは。
2回目の日曜日を迎えて、ようやく映画館も落ち着いてきたみたいです。
私がよく行く川崎のTOHOシネマズも少しずつ営業を始めてくれました(^^)
日本の指導者の言葉は…
やっぱり、ジョージ6世のようにはいかないですね(^_^.)
by non_0101 (2011-03-20 10:27) 

キキ

non_0101さん、こんにちは。
地震、津波、原発と信じられない現状を映していたTVでも
通常の番組が始まって、これからは復興ですね。
指導者からの言葉はやっぱり安心と真実が聞きたいです。

東日本大震災に伴い「ヒアアフター」は上映が中止。
26日から全国公開予定だった中国映画「唐山大地震」(フォン・シャオガン監督)は上映延期だそうです。




by キキ (2011-03-20 22:46) 

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