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勝手にふるえてろ [映画【か行】]

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久しぶりに邦画を観てきました。
大変評判がいい映画ですよね。
映画館のパンフもこの映画だけは売り切れていました。


こじらせ女子っていうのはこの主人公のヨシカみたいな女の子を言うのかな。
内容にやや触れてますのでこれからの方は読まないでね。
芥川賞作家・綿矢りさの同名小説の映画化です。 


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東京で働くОL、雪国出身の24歳、B型、彼氏無しのヨシカはある日会社の同期の営業課「二」に交際を申し込まれる。
地味で引っ込み思案の彼女はいままで誰とも付き合ったことがなく、中学生時代から10年間同級生の「一」に脳内で片思い中。それは大事件だった。

それでも同僚のくるみに相談しつつ「二」と付き合おうかなと思い始めているのだが。
しかし、どうしてもどうしても「一」のことが諦めきれない。
自宅アパートでボヤを起こしてしまったのがきっかけで「死ぬ前にもう一度「一」に会いたい!」と他人の名前を借りて中学の同窓会を開催することに。
やっとの思いで10年間妄想でしか会っていなかった「一」とついに再会を果たすのだった。


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主演の松岡茉優さんって初めて映画で観ましたが可愛いですね。


後半想像以上にヨシカは妄想が炸裂する毎日を送っていたことがわかってきます。
学生の時の引っ込み思案が大人になったからってなおってるはずはないですものね。


「二」に告白されたことでちょこっと自信がついたのか、中学生の時は眼も合わせられなかった憧れの王子「一」にあわや告白するの?と頑張るんだけど、彼はヨシカの名前すら覚えていなかったことを知りそのショックでまた自信のない女の子に戻っちゃうの。


そして「二」には今まで誰とも付き合ったことがなかったということを知られてプライドが傷ついてしまう。
会社を休んで引きこもるけど会社に出した休暇願いが産休届ってアリ?


めちゃくちゃだけどそんなヨシカの行動に共感する女子も多いかもね。
逆に男子はこんな女は面倒くさいと引いちゃうのかな。


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絶滅危惧種が大好きでアンモナイトの化石に話しかけるのは不器用で絶滅してしまった動物たちに自分を重ねているから。
不器用な私の恋も絶滅した方がいいですか?と歌い出すヨシカ。


ラストのタイトル「勝手にふるえてろ」は自分に?「二」に?
現実から逃げてばかりの主人公が現実に向き合っていくっていうのでハッピーエンド。
10年の片思いより、今支えてくれる心強い味方を手放すのはもったいないよね。


監督は大九明子。細かい女心がわかってると思ったら女性の監督さんでした。



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バーフバリ 王の凱旋 [映画【は行】]

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今年はどうしても観たかったこのインド映画でスタート!


『バーフバリ 王の凱旋』は2部作の後編。
インドでNO.1の興行成績となった大ヒット映画『バーフバリ 伝説誕生』の続編です。


しまった、前編を観ていないぞ…でも大丈夫。
私も観ていなかったけど、前編を5分で振り返るおさらいが流れるので安心ですよ。
(この一番最後に画像張りました)
でもレンタル等で予習していたらさらに楽しめそうですね。


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いろんな意味で濃すぎ!


ストーリーをとても簡単にいうと…遠い昔のインド・マヒシュマティ王国。
辺境の村で育った青年シヴドゥ(プラバース)は、偶然知り合った者たちに自分と本当の両親の過去を聞かされます。
実はシヴドゥは王子マヘンドラ・バーフバリであり、25年前から今も幽閉されている母がいること。


幽閉しているのは現王の暴君バラーラデーバ(ラーナ・ダッグバーティ)。


そしてバラーラデーバはシヴドゥの父であるアマレンドラ・バーフバリを殺していました。


バラーラディーバとアマレンドラは兄弟で、どちらかが次期の王位につくこととなっていたのですが国母が指名したのは弟アマレンドラの方。
怒りに燃えた兄バラーラディーバが策略をめぐらし弟も国母も殺していました。


その後、王となったバラーラディーバは悪政を続けています。
そんなバラーラディーバを倒すため、シヴドゥはバーフバリとなって立ち上がる!
父の敵を討ち王国を取り戻すために。
戦士バーフバリはバラーラディーバに挑んでいくのです…が、それはラスト30分。(笑)


じゃその前の2時間は何なのかというと偉大なる父のアマレンドラ・バーフバリ(プラバース=2役)のお話なんです。


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そしてこのお父さんったら超人です。
これ本当に人間の話よね?どんだけ力が強いのってくらい超人です。


お父さんに限らず叔父さんも、家来でさえも超人なんですけど、このくらいみなさんが破壊的に潔く強いともう、超人対超人の強烈なアクションを堪能するしかありません。


しかもカッコよく決めポーズの時はスローモーションでカメラ目線。
髪はどこからか吹いてくる風になびかせるのが当たり前です。


ヤシの木をバネに敵の城の壁を飛び越えては戦い3本の矢を同時に放ちながら戦う姿には、突っ込みどころも吹き飛ばして次はどんな技を見せてくれるのかという期待で怒涛の2時間半はあっという間に過ぎていきます。


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戦いのシーンも多いのですが、途中アマレンドラと小国の王女デーバセーナ(アヌシュカ・シェッティ)との恋話もあり、ふたりはスワンの白い帆船で空を飛びながら「たとえ地の果てでも一緒に行きましょう」と歌い踊る4分間のミュージカルシーンも見どころのひとつです。


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とにかく観てみて。しばらくは夢に出てきそうな映像ばかりですよ。
でも大阪だと「なんばパークスシネマ」のみの上映でそれも1日1回。
上映館が少なすぎです。
親子3代に渡る壮大なドラマ、お近くで上映してたら是非観てね。


監督は前作と同じS・S・ラージャマウリ。


  ◆本作の予告です。





  ◆そして後編の最初に流れる前作のダイジェストはこれ。





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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 [映画【あ行】]

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こ、怖かった。


スティーブン・キング原作の「IT」観てきました。
「スタンド・バイ・ミー」っぽいって聞いたんですけど、まさにその通り。
期待以上でした。

あの「シックス・センス」を抜いて北米では累計興行成績がホラー映画でNO.1になったそうです。


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1990年に映画化されと時も観ましたけどこんなに怖くなかった気がします。
その頃、図書館からキングの原作を借りたら枕にするには高すぎるほど超ぶ厚い本でびっくりしました。
なにも一冊にまとめなくても分けたらいいのにって。
今回の映画は分けられていて子供の頃の部分だけです。




下水の下から覗くピエロの顔…。

ダメよ、ジョージ!早く逃げなきゃ。
ポスターの後ろ姿にもなってる幼いジョージはこの後ピエロに連れ去られ消えてしまします。


ジョージの兄・ビルとその仲間たちは夏休みに行方不明のジョージを探すうちにピエロの正体に近づき、対決の時を迎えます。井戸から出てくるなんて貞子みたいなピエロなの。


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「スタンド・バイ・ミー」に似てるのはなにかしらの弱い部分を持ってる少年少女が夏休みに集まるってことかな。


主人公のビルは吃音、親友のリッチーはメガネ、スタンリーはユダヤ系のラビの息子、エディは喘息もちで過干渉の母がいつも見張っていて、女の子のぺパリーは父親からの虐待、転校生のベンは太め、アフリカ系のマイクは親が火事で亡くなっています。
大人がほとんど出てこなくて(むしろ出てくる大人は子供の敵)子供たちは自分たちだけで問題を解決しないといけません。


悪霊にも狙われているんですが、不良グループのヘンリー達のいじめのターゲットにもなっていて…少年たちは危険がいっぱいです。


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子供にしか見えず、その子の一番怖いものに化けて近づいてくる悪霊、27年周期でこの街に現れ大勢の子どもを食っているペニーワイズ。
こいつは地縛霊なんですかね。


子供の頃に、たとえばお風呂で髪を一人で洗って顔を鏡で映すときふと後ろに何かいたらどうしよう?なんて思った事ないでしょうか。
その頃の「怖い」感覚が蘇るような恐怖がずっと味わえました。


ヒロインの少女がとても可愛い。
太っちょのベンの恋が切ない。


アメリカでは大ヒットしたので次回作も制作が決定しているそうです。
元々、少年時代と大人になってからので一つのお話。
次は27年後の大人になったビルたちとの戦いとなるんですが、少年少女の戦いがあまりに面白かったので続編もみたいです。




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婚約者の友人 [映画【か行】]

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監督はフランゾワ・オゾン。フランス映画です。
私はオゾン監督の映画は赤ちゃんの背中に天使の様な羽が生える「リッキー」(09)以来です。


この映画は謎が多い映画。
嘘もたくさん出てきます。
映画を観ている間は無意識に「次はこうなるんだろう」とか「本当は死んでいないんじゃないのか」なんて思いながら観てますよね。
ハリウッド映画だと大きくは違わないか又は違っても納得できるものも多いんですけどフランス映画は思いもつかない方向に突っ走ります。
この映画では「え?」「そうくるの?」と何回思ってしまったことでしょう。


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映画はほとんど白黒です。
ただ冷えついた心が温かくなった時だけ(ほんの少しの間だけですが)カラーに変わるんです。


時は第一次世界大戦が終わったころのドイツの田舎町。
身寄りがないアンナ(パウラ・ベーア)は兵役が終わって戻ってきたら結婚するはずだった婚約者のフランツ(アントン・フォン・ルケ)の家族と暮らしながら、フランツのお墓に行くことが日課でした。
近所の男性に求婚されてもフランツの事が忘れられないアンナは拒否を続けています。


ある日アンナはフランツの墓の前に佇み泣いているフランス人の男・アドリアン(ピエール・ニネ)を見かけます。
戦争前にフランスに留学していた時のフランツの友人だと思ったアンナ。
フランツが愛したフランス語で文通していたハンナはフランス語も流暢です。
やがてアドリアンにルーヴル美術館でのフランツが好きだった絵のこと、フランツに教えてたバイオリンの話などの思い出話を遠慮気味に話す彼に好意を抱きはじめます。


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ドイツでは敵国だったフランス人への憎しみが満ちていました。
フランツの両親も大事な息子を殺した敵国フランス人のアドリアンとは会いたくないと言いますが徐々に打ち解けはじめ、夕食に何度も誘っては息子の残したバイオリンを弾いて欲しいと頼みます。
しかしフランツのバイオリンを弾きながら倒れてしまうアドリアン・・・どんどん情緒が不安定になっていきます。
実は彼には打ち明けるつもりでも打ち明けられない秘密があったのです。
ドイツに来たのもその為だったのですが、その秘密を一人打ち明けられたアンナの驚きは入水自殺を試みるほどでした。


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逃げ帰るようにフランスに帰るフランツを探すために今度はアンナがフランスに向かいます。
「あなたが好きだ」と告げるために。でも彼の消息はなかなかつかめませんでした。


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第一次世界大戦で戦ったフランスとドイツ。
アンナはフランスに行くと、アドリアンがドイツで受けたと同じ人種迫害をうけます。
むしろフランス人の方の痛みが強いようにも描かれています。


困難を乗り越えてようやくアンナがアドリアンに出会った時、またもやショックを受けることが起こります。
「そんなひどい」「そんなこと言うか?」って仕打ちの連続でピエール・ニネが美しい顔で繰り出す天然のパンチをボコボコに食らってしまった気分。
いい男ってなに言ってもいいと思ってんやろか。


男の嘘は自分のため、そして女の嘘は思いやる家族のため。
女は嘘をつき続けるしかないのでしょうか。
哀しいエンディング、でも現実的な終わり方っていうべきかもね。




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シネマ歌舞伎 ヤマトタケル [映画【さ行】]


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映画館で鑑賞できる月イチ歌舞伎。
今年度も頑張って観ています。


「阿弖流為」は昨年2回観たのと「喜撰/棒しばり」は時間が無くてダメでしたが、「連獅子/らくだ」「東海道中膝栗毛(やじきた)」「四谷怪談」ときて今回は「スーパー歌舞伎ヤマトタケル」を観ることが出来ました。

でも色々見た中でもやっぱりスーパー歌舞伎は格別って思うんです。


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三代目市川猿之助のために哲学者・梅原猛が書き下ろし、1986年の初演で「スーパー歌舞伎」という新しいジャンルを打ち立てた「ヤマトタケル」。
三代目の甥である四代目市川猿之助が挑んだ2012年の公演の映像化です。


第12代景行天皇(市川中車)の皇子の小碓命(おうすのみこ=のちにヤマトタケル:四代目猿之助)は父・帝に対する謀反を密かに企む兄・大碓命(猿之助二役)をいさめている途中に謝って殺してしまいます。


正直に言えばいいものを、父帝には兄への名誉のため本当のことを告げずに自分が兄を殺してバラバラにして捨てたとだけを話すのです。


兄皇子を可愛がっていた父・帝はびっくりして小碓を処刑しようかとも思いますが、西国の熊襲(くまそ)を成敗してくるよう命令を下すのです。


熊襲はヤマト王権に抵抗する人々で少年の小碓には手ごわい相手。

西国に着いた小碓はヤマトからきた踊り子と称し女装して油断させ、熊襲を仕切る兄弟を殺します。

小碓ったらかなり卑怯なんだけど、それでも敵の弟健は小碓の力を称賛して『俺たちの名前を継いでほしい、これからは「ヤマトタケル」と名乗ってくれ』と頼み切り殺されます。

了承した小碓はその後はヤマトタケルと名乗ります。


熊襲を退治したヤマトタケルは「父に褒めてもらえる」と喜んでヤマトに帰るのですが、今度はすぐにも東国の蛮族を退治しろと言われます。
「どうしても父は私に死ねというのか…」と嘆きつつも、叔母である伊勢の斎宮・倭比売命(やまとひめのみこと)のいる伊勢へ立ち寄って、草薙剣という宝刀と困ったときに使いなさいと布袋にいれられた何かをもらうのです。


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その後、叔母からもらった宝刀と袋にあった火打石のおかげで東の国も成敗したヤマトタケル。


私の中ではヤマトタケルって兄ちゃんはバラバラにして殺すわ、女装して熊襲をだまして殺すわ、卑怯者的イメージだったんですけどこの舞台では父を想い、父を殺そうとした兄を誤って殺してしまってもそのことを告げられず、罰として西に東にと戦に出されるナイーブな青年になっていました。


とにかく父に認めてもらいたい、そしてヤマトの国で暮らしたい。
優しい青年のそんな悲痛な想いが後半は特に叫びとなってもう本当に切なくて切なくて。


結局生きてはヤマトの国に戻れなかったヤマトタケルは最後は白い鳥となって空高く飛んでいきます。


豪華な衣装はもちろん、シーンによって髪型も変わる細やかさ。
ラストの白い鳥はいうに及ばず、東国での火攻めにあった時の火の粉の舞いのアクロバティックな演出。
なによりも猿之助の悲痛な演技がもう見事過ぎです。


敵キャラの皆さんも家来の方々も総てが魅力的に描かれていて本当に面白くて、特に最後に戦いヤマトタケルの死の原因ともなる白い大猪たちとの戦いは壮絶です。

自分たちを山奥へと追い込んだヤマトの国への恨みと怒りで刺し違えてもヤマトタケルを殺したいと襲い掛かってくる爺ちゃんと婆ちゃんの山神さま。

熊襲もそうですけどこういった権力から虐げられた人々の哀れさもしっかり語られているのはいいですね。


最初の兄を殺すこととなった一人二役の早変わりも弟の白と兄の黒の衣装の猿之助。
映像で観ていてもどうなって入れ替わっているのかがわからないほどのあざやかさ、前半の見せ場です。


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途中休憩が2回あり、2回目の休憩でほっとしていると前の席の方がおにぎりをむしゃむしゃ食べだして、ふと時計をみたら12時半でした。
10時から始まって2/3で12時半。あまりに面白くて時間が経つのを忘れてしまっていたけどこれはやはり歌舞伎同様弁当持参でこないとダメかしらと友人と笑っちゃいました。4時間ですものね。


大阪では1週間の上演期間が終わりましたのでもう観れませんが歌舞伎を見たことがある方もない方にもご縁があればぜひどこかで見てもらいたい作品です。


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猿之助さん、骨折早く完治されますように。


映画の最初に四代目猿之助と俳優・香川照之の九代目市川中車の襲名挨拶あり。


ラストの総出者が並んだ挨拶では三代目猿之助改め二代目市川猿翁が真ん中に立ち、中車、4代目猿之助と手をつなぐ場面では過去にいろんなことがあった父と子・甥と叔父・従兄弟である三人の人生に鳴りやまぬ観客からの拍手。
親子の関係を問うこの舞台は最後の最後まで感動的でした。




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僕のワンダフル・ライフ [映画【は行】]

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大好きな飼い主にもう一度会いたい!!と願って50年で3度生まれ変わって元のご主人の元に帰るワンコのお話です。


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「HACHI 約束の犬」(09)のラッセル・ハルストレム監督が手掛けたドッグ・ムービー。


車にとじ込められて死にそうになったゴールデンレトリバーの子犬は、8歳の少年イーサン(ブライス・ゲイサー)に助けられ、「ベイリー」と名付けられます。

イーサンのパパにはちょっと嫌われてるけど、ママにも可愛がられ楽しい毎日を送るんです。


イーサン(K・J・アパ)は高校生になると、アメフト部で大活躍。
ハンナ(ブリット・ロバートソン)というガールフレンドも出来て名門大学への進学も決まり絶好調。

でもそんなイーサンに不幸が襲い掛かります。
イーサンを妬んだクラスメートが火事を起こすんです。
アメフトが出来ない体となって心身ともに深く傷ついたイーサンは大学も諦め、慰めるハンナとも別れてしまい、そして犬のベイリーも寿命が尽きてしまいます。


不幸なイーサンの姿を胸に刻んで死んでしまったベイリーには悔いが残りました。


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そんな過去の記憶を残したまま、次に生まれ変わったのは警察犬のシェパード「エリー」。
飼い主は孤独な警察官カルロス(ジョン・オーティス)。
警察犬の仕事を全うし、殉職したエリー。


次はコーギー「ティノ」に生まれ変わります。
飼い主は人見知りな女の子のハナ(カービー・ハウエル=バブティスト)。
ハナの恋のキューピットも果たして、次はミックス犬の「バディ」に生まれ変わるベイリー。


でもバディになったベイリーは不幸な犬生でした。

若いカップルに飼われているけど、つながれたまま放っておかれたあげく捨てられてしまうんです。

捨てられたバディは懐かしい匂いに導かれ、走り出します。
これはイ―サンの匂い。
走って走って懐かしいイーサン(デニス・クエイド)の家にたどり着くバディ。


やっと会えたイーサンなんですけど、イーサンはバディを見てもベイリーだとは気づかず、保健所に連れていっちゃうんです。

バディはイーサンに自分はベイリーだってどうやってわかってもらうんでしょ。


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かなり泣けると前評判だったんで公開後にすぐに観てきました。
ずーっと犬の目線でお話が進むのでベイリーの心の声が聞こえています。
字幕版は「アナと雪の女王」のオラフ役のジョシュ・ギャッドが担当してます。


犬の前世の記憶が残ったままってとこと、アメリカのご近所で転生を繰り返すとか…ツッコミどころはかなりありますが、やっぱりベイリーが死んでしまうシーンではググッときちゃうんです。
でも残念なことにすぐに次の犬に転生しちゃうからその涙をどうしたもんだか。
あのシーンはもっと長くしてもいいんじゃなかったかな。


そんなこんなで犬好きの同僚にお勧めしたら、「最後は嗚咽しました、すごくいい映画でした!!」ってものすごく感謝されて「え、そこまで?」ってこっちがびっくりするくらいだったんだけど、そこまで言ってくれたらここに書きこんどこうって気持ちになりました。

誰かまた観て感動してくれたらいいな。


犬好きなら「死んだ犬が生まれ変わってまた会いに来てくれる」って究極の夢のようなお話よね。





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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦 [映画【は行】]

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日本では猿人類作戦と呼ばれているらしいのですが「エンスラポイド作戦」、ナチス高官の暗殺に唯一成功したハイドリヒ暗殺計画の様子を描いた映画です。


第2次世界大戦中の中期、ナチス・ドイツは占領地域をヨーロッパのほぼ全土に広げていました。
ヒトラーの後継者とも呼ばれたナチスの高官ラインハルト・ハイドリヒは別名「金髪の野獣」とあだ名される残忍な男でナチスではナンバー3の実力者。

ユダヤ人大虐殺の実権を握っており、1941年からベーメン・メーレン保護領(チェコ)を副総統として統治していいました。


この男の危険性を重要視したイギリス政府とチェコスロバキア亡命政府は、ヨゼフ(キリアン・マーフィー)、ヤン(ジェイミー・ドーナン)ら7人の暗殺部隊をパラシュートによってチェコ領内に送り込みます。


ヨゼフたちはプラハの反ナチス組織や協力してくれる一般の家族に接触しますが、そんな計画は失敗しても成功してもプラハの市民の大虐殺につながると反ナチス組織も賛成しません。


前半はヨゼフら暗殺側の作戦の実行までの葛藤とほのかな恋、そしてついに実行される暗殺の様子です。
後半はハインリヒを失ったことに激怒したヒトラーがまったく関係ない人々や村ごと消滅させる報復に出た事。
結果1万3千人の人々が殺されることになります。
それでも実行の犯人は見つからないままだったのですが、宝生金目当での仲間の密告で追い詰められていくこととなるヨゼフたち。

その過程でヨゼフを匿った家族への悲惨な拷問には息を飲みますし、事実をそのまま映像化しているようです。


ナチス軍の次々に現れる兵士、そして圧倒的な武器に追い詰められ教会の地下で水攻めにあうヨゼフ。

最後に彼の目の前に現れるのは・・・。


日曜に「ダンゲルク」も観たのですが、こちらを観てしまったら「ダンゲルク」が飛んでしまって、レビューを書こうかと思ったんですが書けなくなってしまいました。

沢山の戦争映画を観ましたが、改めて戦争はこんなにも悲惨で恐ろしく、ナチス・ドイツの行った血も凍る残忍さに驚いてしましました。

もうすぐ上映が終わるので興味がある方は早めにご覧ください。


主演は「ダンゲルク」にも謎の英国人役(船に助けられてある人を殺しちゃう彼ね)のキリアン・マーフィー。


監督は「フローズン・タイム」のショーン・エリス。

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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 [映画【か行】]

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1991年の台湾映画です。(公開は92年)
上演時間が188分版と236分版が存在するらしく、今回25年ぶりにデジタルリマスター版として公開されたのは236分版。
2007年に亡くなったエドワード・ヤン監督の生誕70周年・没後10年となる今年にあわせての公開。
台湾で実際に起こった未成年の少年による殺人事件がモチーフとなった映画です。

約4時間(!)で途中休憩もないのでとにかく長い映画。
必ずトイレに行ってから観てね。
それから登場人物が多いのと、呼び名が複雑で例えば小公園とか217ってなに?って迷う部分も多いので予備知識があったほうがお話に入れると思います。

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1960年。台北。
主人公・小四(シャオス―)は外省人の両親と英語の堪能な長姉、クリスチャンの次姉、兄と妹の兄弟たちと暮らす次男で建国中学夜間部に通う中学生。外省人とは大陸から台湾に渡った移民のこと。
小四は最初は真面目な学生だったが段々と問題を起こしていく。
世の中は不公平でうまくいかないものとなっていくのだ。
不良少年グループの「小公園」のメンバー、王茂(小猫王)や飛機(フェイジー)が友達。

ある日、小明(シャオミン)という女の子と知り合い好意を持つ。
でも、彼女は小公園の伝説のリーダー・ハニ―の恋人。
その小公園と敵対するのは「217」というグループ。
小明は217の村出身なのに小公園のリーダーと付き合っていることでもめていた。
小四が彼女と知り合った時はハニーは行方不明中。
そんなハニーが突然街に帰ってくる。なんと、セーラー服姿。

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ハニーは小明と小四が好き合ってることを見抜いて、でも小四を傍らに呼んでする話は小説「戦争と平和」のこと。
その後、ハニーは217に殺されてしまい、ハニーの替わりに小明を守って生きていくと誓う小四。
でも、小明はそんなことを求めてはいない。
小明が小四の親友小馬(シャオマー)と付き合っていることを聞いてしまった小四は懐に小刀を隠し持ち街に出る。

やがて一途な少年の愛は取り返しのつかない切ない行動に走ってしまうのだった。

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当時の不良少年たちはエルビス・プレスリーに夢中。
少年らしい高い声で英語の歌をうたい、レコードを聞いて、オープンリールで録音したりと懐かしの風景。
小四の住む家も日本家屋。

ヒロインの少女はとにかくモテる。
どうみても普通の女の子なんだけど伝説のリーダーもお医者さんも小四もみんな小明に好意を抱くのね。
魔性の女というより、勝手にみんなが惚れちゃうみたい。
あの日彼と会わなければ、と思うラスト。

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教育熱心の両親に育てられた小四、夜間中学で知り合うのは不良グループや金持ちの転校生。
話題は多岐に渡り、その時代や民族の背景がわからないのもあるので難解な部分も多く、一回観たところで全部をわかるのは無理かなと思いました。
もやもやしたわからない部分をどうにか知りたくなってくる、そんな映画です。

これはまた4時間観るしかないかな~。

 


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アシュラ [映画【あ行】]

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韓国映画です。

観たいと思いつつ時間は過ぎて、でも今週で終わりそうなので駆け込みで観てきました。

ノワール映画(虚無的・退廃的・悲観的な傾向をもつ犯罪映画)と言えば少し前ならフランス映画やハリウッド映画でしたが今ではぶっちぎり、韓国映画がトップ。
映像が半端ない暴力の連続。
今回も皆殺しです。 

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前回観た韓国映画の『コクソン』の主演でヘタレ警察官役だった(クァク・ドゥオン)が今回正義の検事、妖しい霊媒師役のフアン・ジョンミンが悪徳市長。
前回とは全く違う役をお二人見事に演じてます。

架空の都市アンナム市。
街の利権を牛耳る市長ソンベ(ファン・ジョンミン)は金の為にはどんな手をも使う悪人。
たとえ訴えられてもその相手を裏から手をまわして殺してしまうなんて当たり前。

市長ソンベの腹違いの妹が妻の刑事ドギョン(チョン・ウソン)は、末期ガンの妻の入院費のためにソンベの裏の汚い仕事を全部請け負っていた。
今回もそんな裏仕事を片付けたある日、同僚刑事を手違いで死なせてしまうドギョン。

その事件がきっかけで検事チャイン(クァク・ドゥオン)に、市長の不正の証拠を持って来いと脅されることとなる。

市長逮捕に燃える検事チャインと私欲まみれの市長ソンベの間に挟まれ、「お前たちの喧嘩に俺を巻き込むな」と言い放つ汚職刑事ドギョン。

ドギョンを兄貴と慕う若手刑事(チュ・ジフン)も巻き込み、暴力、殺人、狂気がぶつかり合い、悪が勝つのか、果たしてこの街には正義はあるのか…怒涛のラストまでノンストップです。

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なんといっても悪徳市長を演じるファン・ジョンミンが今回も圧巻。
いい人ぶりながら、でも同時に目で悪事を指示する演技がおぬしもなかなかの悪じゃのう、って感じです。

チョン・ウソンが主役なんですけど、前から思ってたけどこの人誰かに似てるのよね…あ、トム・クルーズに似てるんだ、って思ってからはこれはやっぱり××してるのかしら?なんてそっちが気になってしょうがない。
その綺麗なお顔時間が進むにしたがって首は締められるはタバコの火は額に押し付けられるわ、ぼっこぼこに殴られるわの傷だらけ。

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チョン・ウソンの中盤のカーアクションがこれまた超すごくて、ひえ―ってくらい迫力があるんです。

奥さん手遅れだけど手術のために病院に行くんだけどボコボコに殴られた後だから顔からも口からもぼたぼたと血は流れ放題、普通病院のドクターもこんな人が来たらこっちが交通事故に遭ったんじゃないかとぶっ飛ぶと思うんだけど誰も騒がない。なんだこの街は。

バンバン拳銃を撃ちあうラスト、しかも舞台は祭事場なんだけど、救急車を呼んでくれと哀願する検事だけれど、いやいや、こんだけ撃ち打ち合ってたらパトカー普通、通報あって来るし、と思うけど来ないし。
息つく暇も与えない怒涛の展開で面白かったです。

でも比べちゃおうと殺し合いばかりじゃない『コクソン』の方がお勧めかな。 

 


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LION/ライオン 〜25年目のただいま〜 [映画【やらわ】]

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実話を元に制作された映画です。

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1986年・インドの貧しい村で暮らす5歳の少年、サルー(サニー・パワール)は大好きな兄と二人で母を助けるために懸命に自分が出来ることで働いています。
それは列車に積まれた石炭を盗んではわずかな牛乳に換えたり、という危険なことまでです。

ある日兄が止めるのもきかず、兄の仕事探しにくっついていった駅で迷子になるサルー。
「ここで待っていろ」と言われたベンチではなく、停車中の 列車の中で眠り込んでしまったのです。
目覚めると無人の列車は3日ほど止まることなく走り続け、家から遠く離れたカルカッタまで来てしまいます。

サルーは家に帰りたいと思いましたが大都市カルカッタでは自分の生まれた村とは言葉が違います。
親切に声をかけてくれる人もいますがでも信じることが出来ずに逃げ出したり、浮浪児が集まった場所では大人に追いかけられることもあり、ごみをあさるような生活の果てに孤児院?のような施設に収容され、そこからオーストリアに養子として渡り、お話はそれから20年後となります。

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成長したサルー(デブ・パデル)は進学して養父母と別れて暮らすことがきっかけで実の家族を探し始めます。
愛してくれる養母(ニコール・キッドマン)にはどうしても実母と会いたいとは言えなかったのでしょう。

友人からGoogleEarthならインドでも探せるんじゃないかとアドバイスされ、わずかな5歳までの記憶を頼りにとりつかれたようにパソコンで探すのですが、自分が憶えていた住所はインドにはありませんでした。

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恋人(ルーニー・マーラ)も出来て、なに不自由もなく今を暮らす主人公サルー。

インドのスラム街よりオーストラリアの生活の方が何倍も幸せじゃないのか?
なぜ昔の家族を憑りつかれたように探すのか?
映画を観る前は誰しもそう思うところなんですけど、前半のサルー少年が育ったインドでのシーンがかなり丁寧に語られているので納得です。

5歳のサルーはいつも「よくやった、お前は偉い」と褒めてくれる兄の事が好きで好きでたまらない。
優しく頼りなさげな母もきっと突然いなくなった息子を今も探し続けているはずだ。
過去の自分や兄の姿がフラッシュバックように蘇ってくるのです。

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アカデミー賞に作品賞、助演男優賞(デブ・パデル)、助演女優賞(ニコール・キッドマン)、脚色賞、撮影賞、作曲賞にノミネート。
受賞は出来なかったんですがニコール・キッドマンの今回の演技は素晴らしかったです。

ニコール・キッドマン自身も養子を迎え、実子もいて、代理母で娘も育てているという環境。
今回は自分の子どもは産まずに不幸なインドの子どもを養子に迎えて幸せを与えるという選択をしたオーストラリア人女性を自然体で演じています。

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デブ・パデルの映画は「スラムドック$ミリオネア」、「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」、「チャッピー」などで観てきましたが、今回の映画で初めてかっこいい♪って思ってしまいました。
インドの方って顔のパーツが大きくて綺麗ですよね。

少年時代を演じた5歳のサニー・パワールくんの演技も素晴らしく、お兄ちゃん役の少年の切ない目も忘れ難く、インドの貧困、孤児の子供を売って生活しているんじゃないかと思われる大人たちもいることなどなど、様々なことを考えさせられてしまいました。 

〝成長した貴方を本当のお母さんにも見せてあげたい。”
ラストに本人映像と「ライオン」というタイトルの真相がわかるのでエンドロールまでご覧になってください。

監督:ガース・ディビス 

 


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