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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 [映画【か行】]

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1991年の台湾映画です。(公開は92年)
上演時間が188分版と236分版が存在するらしく、今回25年ぶりにデジタルリマスター版として公開されたのは236分版。
2007年に亡くなったエドワード・ヤン監督の生誕70周年・没後10年となる今年にあわせての公開。
台湾で実際に起こった未成年の少年による殺人事件がモチーフとなった映画です。

約4時間(!)で途中休憩もないのでとにかく長い映画。
必ずトイレに行ってから観てね。
それから登場人物が多いのと、呼び名が複雑で例えば小公園とか217ってなに?って迷う部分も多いので予備知識があったほうがお話に入れると思います。

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1960年。台北。
主人公・小四(シャオス―)は外省人の両親と英語の堪能な長姉、クリスチャンの次姉、兄と妹の兄弟たちと暮らす次男で建国中学夜間部に通う中学生。外省人とは大陸から台湾に渡った移民のこと。
小四は最初は真面目な学生だったが段々と問題を起こしていく。
世の中は不公平でうまくいかないものとなっていくのだ。
不良少年グループの「小公園」のメンバー、王茂(小猫王)や飛機(フェイジー)が友達。

ある日、小明(シャオミン)という女の子と知り合い好意を持つ。
でも、彼女は小公園の伝説のリーダー・ハニ―の恋人。
その小公園と敵対するのは「217」というグループ。
小明は217の村出身なのに小公園のリーダーと付き合っていることでもめていた。
小四が彼女と知り合った時はハニーは行方不明中。
そんなハニーが突然街に帰ってくる。なんと、セーラー服姿。

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ハニーは小明と小四が好き合ってることを見抜いて、でも小四を傍らに呼んでする話は小説「戦争と平和」のこと。
その後、ハニーは217に殺されてしまい、ハニーの替わりに小明を守って生きていくと誓う小四。
でも、小明はそんなことを求めてはいない。
小明が小四の親友小馬(シャオマー)と付き合っていることを聞いてしまった小四は懐に小刀を隠し持ち街に出る。

やがて一途な少年の愛は取り返しのつかない切ない行動に走ってしまうのだった。

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当時の不良少年たちはエルビス・プレスリーに夢中。
少年らしい高い声で英語の歌をうたい、レコードを聞いて、オープンリールで録音したりと懐かしの風景。
小四の住む家も日本家屋。

ヒロインの少女はとにかくモテる。
どうみても普通の女の子なんだけど伝説のリーダーもお医者さんも小四もみんな小明に好意を抱くのね。
魔性の女というより、勝手にみんなが惚れちゃうみたい。
あの日彼と会わなければ、と思うラスト。

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教育熱心の両親に育てられた小四、夜間中学で知り合うのは不良グループや金持ちの転校生。
話題は多岐に渡り、その時代や民族の背景がわからないのもあるので難解な部分も多く、一回観たところで全部をわかるのは無理かなと思いました。
もやもやしたわからない部分をどうにか知りたくなってくる、そんな映画です。

これはまた4時間観るしかないかな~。

 


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アシュラ [映画【あ行】]

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韓国映画です。

観たいと思いつつ時間は過ぎて、でも今週で終わりそうなので駆け込みで観てきました。

ノワール映画(虚無的・退廃的・悲観的な傾向をもつ犯罪映画)と言えば少し前ならフランス映画やハリウッド映画でしたが今ではぶっちぎり、韓国映画がトップ。
映像が半端ない暴力の連続。
今回も皆殺しです。 

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前回観た韓国映画の『コクソン』の主演でヘタレ警察官役だった(クァク・ドゥオン)が今回正義の検事、妖しい霊媒師役のフアン・ジョンミンが悪徳市長。
前回とは全く違う役をお二人見事に演じてます。

架空の都市アンナム市。
街の利権を牛耳る市長ソンベ(ファン・ジョンミン)は金の為にはどんな手をも使う悪人。
たとえ訴えられてもその相手を裏から手をまわして殺してしまうなんて当たり前。

市長ソンベの腹違いの妹が妻の刑事ドギョン(チョン・ウソン)は、末期ガンの妻の入院費のためにソンベの裏の汚い仕事を全部請け負っていた。
今回もそんな裏仕事を片付けたある日、同僚刑事を手違いで死なせてしまうドギョン。

その事件がきっかけで検事チャイン(クァク・ドゥオン)に、市長の不正の証拠を持って来いと脅されることとなる。

市長逮捕に燃える検事チャインと私欲まみれの市長ソンベの間に挟まれ、「お前たちの喧嘩に俺を巻き込むな」と言い放つ汚職刑事ドギョン。

ドギョンを兄貴と慕う若手刑事(チュ・ジフン)も巻き込み、暴力、殺人、狂気がぶつかり合い、悪が勝つのか、果たしてこの街には正義はあるのか…怒涛のラストまでノンストップです。

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なんといっても悪徳市長を演じるファン・ジョンミンが今回も圧巻。
いい人ぶりながら、でも同時に目で悪事を指示する演技がおぬしもなかなかの悪じゃのう、って感じです。

チョン・ウソンが主役なんですけど、前から思ってたけどこの人誰かに似てるのよね…あ、トム・クルーズに似てるんだ、って思ってからはこれはやっぱり××してるのかしら?なんてそっちが気になってしょうがない。
その綺麗なお顔時間が進むにしたがって首は締められるはタバコの火は額に押し付けられるわ、ぼっこぼこに殴られるわの傷だらけ。

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チョン・ウソンの中盤のカーアクションがこれまた超すごくて、ひえ―ってくらい迫力があるんです。

奥さん手遅れだけど手術のために病院に行くんだけどボコボコに殴られた後だから顔からも口からもぼたぼたと血は流れ放題、普通病院のドクターもこんな人が来たらこっちが交通事故に遭ったんじゃないかとぶっ飛ぶと思うんだけど誰も騒がない。なんだこの街は。

バンバン拳銃を撃ちあうラスト、しかも舞台は祭事場なんだけど、救急車を呼んでくれと哀願する検事だけれど、いやいや、こんだけ撃ち打ち合ってたらパトカー普通、通報あって来るし、と思うけど来ないし。
息つく暇も与えない怒涛の展開で面白かったです。

でも比べちゃおうと殺し合いばかりじゃない『コクソン』の方がお勧めかな。 

 


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LION/ライオン 〜25年目のただいま〜 [映画【やらわ】]

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実話を元に制作された映画です。

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1986年・インドの貧しい村で暮らす5歳の少年、サルー(サニー・パワール)は大好きな兄と二人で母を助けるために懸命に自分が出来ることで働いています。
それは列車に積まれた石炭を盗んではわずかな牛乳に換えたり、という危険なことまでです。

ある日兄が止めるのもきかず、兄の仕事探しにくっついていった駅で迷子になるサルー。
「ここで待っていろ」と言われたベンチではなく、停車中の 列車の中で眠り込んでしまったのです。
目覚めると無人の列車は3日ほど止まることなく走り続け、家から遠く離れたカルカッタまで来てしまいます。

サルーは家に帰りたいと思いましたが大都市カルカッタでは自分の生まれた村とは言葉が違います。
親切に声をかけてくれる人もいますがでも信じることが出来ずに逃げ出したり、浮浪児が集まった場所では大人に追いかけられることもあり、ごみをあさるような生活の果てに孤児院?のような施設に収容され、そこからオーストリアに養子として渡り、お話はそれから20年後となります。

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成長したサルー(デブ・パデル)は進学して養父母と別れて暮らすことがきっかけで実の家族を探し始めます。
愛してくれる養母(ニコール・キッドマン)にはどうしても実母と会いたいとは言えなかったのでしょう。

友人からGoogleEarthならインドでも探せるんじゃないかとアドバイスされ、わずかな5歳までの記憶を頼りにとりつかれたようにパソコンで探すのですが、自分が憶えていた住所はインドにはありませんでした。

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恋人(ルーニー・マーラ)も出来て、なに不自由もなく今を暮らす主人公サルー。

インドのスラム街よりオーストラリアの生活の方が何倍も幸せじゃないのか?
なぜ昔の家族を憑りつかれたように探すのか?
映画を観る前は誰しもそう思うところなんですけど、前半のサルー少年が育ったインドでのシーンがかなり丁寧に語られているので納得です。

5歳のサルーはいつも「よくやった、お前は偉い」と褒めてくれる兄の事が好きで好きでたまらない。
優しく頼りなさげな母もきっと突然いなくなった息子を今も探し続けているはずだ。
過去の自分や兄の姿がフラッシュバックように蘇ってくるのです。

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アカデミー賞に作品賞、助演男優賞(デブ・パデル)、助演女優賞(ニコール・キッドマン)、脚色賞、撮影賞、作曲賞にノミネート。
受賞は出来なかったんですがニコール・キッドマンの今回の演技は素晴らしかったです。

ニコール・キッドマン自身も養子を迎え、実子もいて、代理母で娘も育てているという環境。
今回は自分の子どもは産まずに不幸なインドの子どもを養子に迎えて幸せを与えるという選択をしたオーストラリア人女性を自然体で演じています。

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デブ・パデルの映画は「スラムドック$ミリオネア」、「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」、「チャッピー」などで観てきましたが、今回の映画で初めてかっこいい♪って思ってしまいました。
インドの方って顔のパーツが大きくて綺麗ですよね。

少年時代を演じた5歳のサニー・パワールくんの演技も素晴らしく、お兄ちゃん役の少年の切ない目も忘れ難く、インドの貧困、孤児の子供を売って生活しているんじゃないかと思われる大人たちもいることなどなど、様々なことを考えさせられてしまいました。 

〝成長した貴方を本当のお母さんにも見せてあげたい。”
ラストに本人映像と「ライオン」というタイトルの真相がわかるのでエンドロールまでご覧になってください。

監督:ガース・ディビス 

 


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しゃぼん玉 [映画【さ行】]

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第115回直木賞受賞の作家、乃南アサさんの小説が原作。
國村隼さんの映画の次は市原悦子さんを観たい!と思い、鑑賞。
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幼い頃に親は離婚、その後はひったくりや傷害事件を繰り返していた青年・伊豆見(林遣都)が宮崎の山奥の村に逃げ込んでくる。

伊豆見は山道を歩いていると偶然バイク事故で道端に投げ出され助けを求めているスマ(市原悦子)と出会い、それが縁で彼女の家に居候をすることとなる。
 
一人暮らしのスマの家の中の引き出しを物色し、お金があれば逃げ出そうと思っている伊豆見。

しかしスマの作る暖かいご飯、熱いお風呂と、今までは味わったことのない心地よい生活に安らぎを覚え始める。

スマの孫と勘違いした村人たちからも暖かく接してもらい、もうすぐ始まるという村祭りの手伝いをするうちに10年ぶりに村に帰ってきたという美和(藤井美菜)とも知り合う。

少し陰りのある美和に好感を持ち仲良くなるうちに、彼女は都会での通り魔事件の被害者であることがわかり、自分が起こしてきた今までの罪の重さを感じ始める伊豆見だった。
 
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婆ちゃんに、自分の親は離婚してその親にも捨てられた過去を話す伊豆見。
きっと自分の親もクズでその親もクズで・・・・だから自分はこんな生き方しか出来ないのだと。

でも実は婆ちゃんにもひとり息子がいて、都会に出ていって離婚していて、時々村に帰ってきては婆ちゃんに金の無心と暴力をふるっていることがわかるんです。

都会に住んでるとスマの息子も伊豆見もクズになり、田舎に住んでる人はみんな純真で優しい、みたいな語られ方にちょっと違和感もあったけど、なんといっても市原悦子さんのあの日本昔話の声で「坊」って呼んでもらったらどんな悪人も改心しそうです。
(あ、でも実の息子は改心しませんでした。)
 
 宮崎の山の村の風景が美しく、方言も優しく、村の婆ちゃんたちが作って持ってくる料理も美味しそう。
平家の落ち武者伝説が残る村なのでエンドロールで村の名前と同じ「椎葉」と「那須」(那須与一の弟が住んだという伝説が残る村らしい、なので末裔!?) さんの名字がかなり並んでいて、村の方の協力もあって出来上がった映画なんだなってこともわかりました。
 
人が正しく生きる為には周りの人からの期待と信頼と、少しの自信なんだなと思った暖かな映画でした。
 
 監督・脚本:東伸児
 
 
 
 

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哭声 コクソン [映画【か行】]

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『チェィサー』『哀しき獣』のナ・ホンジン監督の新作。
土砂降りだったり、雷落ちたり、首つり、悲惨で恐ろしい殺人現場あり。
暴力シーンには手を抜かないことでは世界トップの韓国映画、今回もすごい。
少し前に観たハリウッド映画の「ドント・ブリーズ」なんて目じゃないですよ。

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シネ・リーブル梅田にて鑑賞。

シネ・リーブル梅田のHPに
〝3/11の初回と2回目共に満席となりました。ケットの購入はお早めに”
というコメントがありました。
ナ・ホンジン監督の映画もなかなかメジャーになってきましたね~。

今回は「山の中に住む謎の日本人」役を國村隼さんが演じているということでかなり話題なんです。
國村さんは日本じゃ知的な名わき役ですし、キル・ビルにも出演した国際派。
しかーし、今回のこの映画ではふんどしいっちょで生の動物(鹿?)をむさぼり喰うという怪演。
韓国の映画祭で外国人初の助演男優賞を受賞していらしゃいます。

満席のお客さんは絶対、國村さんを観るために足を運んだんじゃないかなと思うのでありますが
國村さんはお客の想像を遥かに超えた演技を見せてくださるのです。

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のどかな田舎の村に殺人事件が多発する。
いずれも家族を皆殺しにするのは被害者の家族だった。
犯人には必ず体中に湿疹が出来ており、やがて苦しんで死んでしまう。
なんでこんなことが起こるのか。

この村に住む、ヘタレな警官のジョング(クァク・ドゥオン)は、
うわさ話で怪しい日本人が村の奥に住み着いていてそいつが原因ではないかと聞きつける。

原因って言っても根拠がないのだが「そいつは日本人だから」みたいな理由。
俺は見た、その男は野生の動物もむしゃむしゃ食っていて
襲われそうになったから命からがら逃げかえってきたという目撃談も出てくる。

男の家を訪ねてみると、「自分は旅行者だ」というのだが、実際かなり、怪しい。
だいたい旅行者がなんで韓国の山奥の「かまど」しかないようなきったない家に住み着いてるのか。
奥の部屋にはろうそくいっぱい並べた祈り部屋みたいなのもあるし、
例の事件の死体の写真もベタベタと大量に置かれているし。
旅行者なのに凶悪そうな黒いブルドッグ飼ってるし。
あ、怪し過ぎる・・・・。

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ジョングも謎の男の悪夢を見ることが増え、男に対する疑惑は段々と確信の様なものになっていく・・。

やがて明るかった幼い自分の娘に殺人犯と同じ湿疹が現れてしまう。
態度や言動がおかしくなる娘をみて、事なかれ主義警官だったジョングは立ち上がる。
娘を守る為に謎の日本人を村から排除せねばならない。

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一方、一緒に住む妻の母が、どんどんおかしくなり汚い言葉を吐く孫娘のために祈祷師(ファン・ジョンミン)を呼ぶ。
かなり有能な祈祷師らしいけど、演じるファン・ジョンミンは今や韓国映画を代表する俳優さんです。
最近の韓国映画じゃ主役でバンバンでていらしゃいます。

いつもは脇役のクァク・ドゥオンが主役でファン・ジョンミンが脇役ってところも面白いところ。
そして娘役の女の子の悪魔に憑かれたような演技がまあ、すごい。
助演女優賞はとってないのかな。

ファン・ジョンミン演じる祈祷師は日本人が原因だと断言して悪霊払いを始めるのです。

でも、一方では牧師も出てくるわ、ゾンビみたいに殴っても殴っても倒れない男がでてくるわ、
怨霊かもしれない白い服の謎の娘もでてきて、
話はキリスト教のエクソシストなのか、韓国の亡霊映画なのか。
どんどんカオスな光景に突入。

中盤、雷が落ちてある男が倒れるんですけど、雷に打たれるリアルなシーンなんて初めて。
その後男は病院に運ばれ、「漢方薬飲んでたから雷に打たれても命は助かった」という
半泣きの家族の話に、あまりの恐ろしさに口が空きっぱなしだった私ですが吹き出してしまいました。
怖いシーンにもちょっと笑えるシーンを必ず入れてくるのがこれまた韓国映画のすごいところです。

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疑え、惑わされるな。というキャッチコピーの文句の通り、話は二転三転。

結局、悪霊なの?
悪魔なの?
あの祈祷師は敵なの?
國村さん、いや、謎の日本人の正体は????

國村さんが釣りをするために餌をつけるシーンからこの映画は始まり、
國村さんのものすごい姿でこの映画は終わります。

 


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ラ・ラ・ランド [映画【やらわ】]

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本年度・第89回アカデミー賞でのごたごたは前回書いた通りですが、作品賞誤報トラブルのニュースも宣伝となり、やはりその後の注目度ナンバーワンはこの映画

『タイタニック』『イヴの総て』と並び、史上最多14部門でのノミネート。
監督賞・主演女優賞・撮影賞・作曲賞・歌曲賞・美術賞の6部門を受賞しました。

冒頭の渋滞した高速道路でのミュージカルシーンは素晴らしいですね。
朝の大渋滞でいらいらしながら止まっている車から一人の女性が歌い出し、やがて次々にドライバー達が降りて踊りながら歌い出す。

ワンカットでカメラが長回しで撮ってます。
ダンサーもカメラマンも何度も練習しての名場面なんでしょう。
ここから一気にミュージカルの世界に入り込みます。

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ストーリーはハリウッドのワーナーブラザーズのカフェで女優になるためにバイトをするミア(エマ・ストーン)と、いつか自分のジャズの店をもつことが夢のピアニストのセバスチャン(デミアン・チャゼル)、ふたりの恋物語。

この日は渋滞に巻き込まれながらもオーディションのセリフを覚えようと必死のミア、その後ろを運転していたセバスチャン。
ふたりはこの高速道路で初めて出会うのだけれど最初の印象は最悪。

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次はクリスマスの夜、この日もオーディションに落ちたミアが通りを歩いていると聞こえてくるピアノの調べ。
曲に導かれてバーに入るミア。
このシーンも、高速道路のシーンも最後の伏線になっていきます。
ミアが店に入ると、この曲を弾いたばかりに店をクビになってしまったセバスチャンがいます。
話しかけようとするミアを無視して、セバスチャンは去っていきます。

やがて冬から季節は春、次の再会場所はプールサイド。
日暮れの街を背にふたりが躍るシーンへとつながります。
マジックアワーと呼ばれる日が落ちる美しい瞬間を踊るふたり。

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長いことかかってやっとここから恋に落ちていくのですが、監督は『シェルブールの雨傘』など往年の美しくも悲しいラブストーリーになぞってストーリーを展開してますからね、長くは続かない幸せです。

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ジャズの店を持つ夢のために意思を曲げて加入したバンドが売れ出したセバスチャン。

一方が売れ始めるとふたりは会う時間も少なくなり、ミアは自分の才能に自信を失くしていきます。
自分で脚本も書いた一人芝居をやって経済的にも大失敗をしたミア、もう女優の夢を諦めると言いだすのです。
でも結果、この一人芝居が彼女の人生を変えていくのですが、その後、時は一気に5年後となります。

この映画の監督のデミアン・チャゼルが好きな映画の一つというミュージカル映画の『シェルブールの雨傘』。
16歳の美しい少女は恋をして将来を約束した青年がいます。
でも彼は突然軍隊に入ることとなり「2年後に帰ってくる」と言い残して去ってしまいます。
愛した彼が去って泣き暮らす少女。
そこに少女に求愛をするリッチな男性が現れ、少女は悩みながらもその男性と結婚し街を出ます。
やがて2年後に戻った青年は彼女がいなくなったことに驚き哀しみますが、別の女性と結婚。
時は経ち何年も過ぎたクリスマスイヴ。
偶然青年が経営するガソリンスタンドにお客として現れる元少女。
彼女は裕福層そうで、お互いに子供もいます。
ふたりはそのまま、本当の別れをするのです。

これが王道ラブストーリー。
そんな悲恋を現代的にアレンジして、美しい映像で空も飛ぶしね。
夢を持つ素晴らしさ、恋、挫折、別れ、再会などを盛り込ませています。

『セッション』を観た時になんて若いすごい感覚の監督が出てきたぞとびっくりしましたが、今回はそれよりも毒が抜けたというのか落ち着いた映画で、本来はこの映画を撮りたかったということでした。
『セッション』といい、『ラ・ラ・ランド』といい音楽はハーバード大学時代のルームメイトのジャスティン・ハーウィットが担当、今回、監督賞と共に作曲賞と歌曲賞の同時受賞となりました。

 


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米・第89回アカデミー賞授賞式(WOWOW) [映画【あ行】]

こんにちは。

最近、更新を怠っておりましたが今日行われたアカデミー賞授賞式の様子を簡単にご紹介いたします。

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世界最高峰の映画の祭典、アカデミー賞授賞式が今年も日本でも生中継!
アメリカは日曜の夜だけど日本は月曜の午前中です。 
仕事は休んでTVの前で授賞式が始まるのを待ってます。
会場はLAドルビーシアター。

14部門でノミネートの「ラ・ラ・ランド」が注目された今回。
それに絡んでラストにものすごいアクシデントが起きましたが、逆に考えると受賞作品が漏れたりしてない、本当に公正に行われている証拠かななんて思いました。 

まず、ジャスティン・ティンバーレイクによる歌とダンスで幕開け。
曲はノミネート曲の"Can't Stop The Feeling"  ~「トロールズ」(原題)~ 。

会場は総立ち、でも司会はジミー・キンメルを迎えた時には着席してましたけどね。

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ジミー・キンメルはニューヨーク生まれのコメディアン。
ABC制作の『ジミー・キンメル・ライヴ!』という冠番組があり、マット・ディモンとお互いを茶化すビデオを制作して全米で話題になっている人。
宿敵・マット・ディモンがプレゼンターとして会場に来てるので二人の茶化しあいも注目されるところです。
最初っからトランプ大統領に絡んだジョークで会場を沸かせてました。

受賞の発表順です。

◆助演男優賞受賞 マハーシャラ・アリ「ムーンライト」

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◆メイク・ヘアスタイリング賞受賞 「スーサイド・スクワッド」

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◆衣装デザイン賞 「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」

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 ◆長編ドキュメンタリー賞 「O・J:メイド・イン・アメリカ(原題)」
◇この映画、O・J・シンプソンの過去から現在までを追ったTVドキュメンタリーを映画にしたもの。
なんと7時間の上演時間だそうです。受賞したので日本でも上映されるかもですね。
上映されたら絶対みたい1本です。

☆ここで歌曲賞ノミネートの"How For I'll Go"~「モアナと伝説の海」より 
リン=マヌエル・ミランダとアウリィ・クラヴァリョの歌。

☆AMPAS会長のシェリル・ブーン・アイザックスからの挨拶。

☆天井からキャンディのパラシュートが落ちてきて会場が湧きます。 

◆音響編集賞受賞 「メッセージ」

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 ◆録音賞受賞 「ハクソー・リッジ」

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☆名誉賞の紹介もありました。
受賞はジャッキー・チェン、アン・V・コーツ、リン・スタルマスターの3人です。
 

◆助演女優賞受賞 ヴィオラ・ディビス 「フェンス」
◇この映画は人生を描いた映画だと熱く力強い受賞のスピーチ。
涙ぐむ人もいるほどでした。 
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 ◆外国語映画賞受賞 「セールスマン」(イラン)
◇アスガー・ファルバディ監督が授賞式をボイッコット。
米に住むイラン系女性が替わりにオスカー像を受け取りました。
監督からのメッセージは代読。
監督は過去に「別離」で外国語映画賞受賞歴ありで今回は2回目の受賞です。

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☆スティングの歌、"The Empty Chair"
~「ジム:ジェームズ・フィーリー・ストーリー(原題)より~

◆短編アニメ映画賞受賞 「ひな鳥の冒険」

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◆長編アニメ映画賞受賞 「ズートピア」

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☆カリフォルニアのバスツアーの方々を会場に案内して出演させるコーナーあり。 

◆美術賞受賞 「ラ・ラ・ランド」 

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◆視覚効果賞受賞 「ジャングル・ブック」 

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◆編集賞受賞 「ハクソー・リッジ」

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◆短編ドキュメンタリー賞受賞 「ホワイト・ヘルメット-シリアの民間防衛隊-」

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◆短編実写映画賞受賞 「合唱」

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☆司会者がトランプ大統領に生ツイート。

☆すでに受賞済みの「科学技術賞受賞」の紹介
…アメリカではオタクってロボットや特撮を担当する科学者の事を指すみたいです。
    

◆撮影賞受賞 「ラ・ラ・ランド」 

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◇歌曲賞ノミネートの"City of Stars"~「ラ・ラ・ランド」より のパフォーマンスが入ります。

◆作曲賞受賞   ジャスティン・ハーウィッツ「ラ・ラ・ランド」

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◆歌曲賞受賞  "City of Staes" ジャスティン・ハーウィット「ラ・ラ・ランド」
◇ミュージカルなので「ラ・ラ・ランド」強し!
作曲賞、歌曲賞と2つのオスカーを受賞したハーウィッツはデイミアン・チャゼル監督のハーバード大学の時のルームメイト。
才能が相乗効果で花開いたって感じです。

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☆昨年から本年度までの間に亡くなった映画関係者の「追悼」が入ります。

◆脚本賞受賞 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
◇プレゼンターはベン・アフレックとマット・ディモン。
ここで司会者からの意地悪で笑わせます。
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」はマット・ディモンが制作にかかわっていています。
マット・ディモンはこの映画で主演も出来たんですが幼馴染のベン・アフレックの弟のケーシー・アフレックに主演を譲っています。
そしてなんと、この少し後にケーシー・アフレックが主演男優賞を受賞することになります。

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◆脚色賞受賞 「ムーンライト」
◇脚本賞と脚色賞はどう違うのかっていうと、脚本賞はストーリーを自分で一から考えたもの。
脚色賞とは小説などの原作があるものを映画用にしたものの違いです。

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◆監督賞受賞 デイミアン・チャゼル 「ラ・ラ・ランド」
◇32歳、最年少での監督賞の受賞となりました。次の作品が楽しみですね。 

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◆主演男優賞受賞 ケーシー・アフレック 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

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◇マット・ディモンは主演を断った映画です。 

◆主演女優賞受賞 エマ・ストーン 「ラ・ラ・ランド」

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◆作品賞受賞 「ムーンライト」

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最後の作品賞のプレゼンターは「俺たちに明日はない」の往年のスター、ウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイ。
お二人とも歳を重ねられたな~なんて観てました。

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でも、アカデミー賞ではもったいぶらずにすぐに受賞作品が読み上げられるのに、ウォーレンは開いた赤い封筒の中の受賞作品を発表しないのです…?

まさか字が読めないってことはなさそうだけど、困った顔でフェイに渡すウォーレン。
手渡されたフェイがためらわず「ラ・ラ・ランド」!って公表しました。

「ラ・ラ・ランド」が7部門に受賞ということで、ステージに上がったプロデューサー達次々と喜びの受賞の挨拶、主演のエマ・ストーンもステージ上で涙ぐんでスピーチを聞いている最中、なんと!!
「受賞は間違いがあったようです、読み違いです、作品賞はムーンライトです!」
と訂正が入るというハプニング、会場は騒然としてしまいます。

なんでこんなことになったのでしょうか。
どうやら封筒の中にあったのは『主演女優賞 「ラ・ラ・ランド」 エマ・ストーン』と書かれた紙が入っていて、困ったウォーレンがフェイに渡してしまい、そんな事とは気づかないフェイがそこに書かれた「ラ・ラ・ランド」とそのまま公表してしまたもののようです。

「何をやったんだよ!ウォーレン・ベイテイ!!」と突っ込む司会者。
そこで「ジョークとかではなく本当に、間違いだったんだ」って釈明するウォーレン・ベイティ。 

・・・と、いうことは悪いのは番組の裏方さんなんですよね。

全部同じ赤い封筒だから、作品賞の封筒じゃなくてすぐ前に回収していた主演女優賞の封筒をどういう訳か誤って作品賞プレゼンターに渡してしまっていたようです。

そうとは知らず次々と感激のスピーチをする「ラ・ラ・ランド」のプロデューサー達、3人目にストップが入り、まったく気の毒なことにしっかりと握りしめていたオスカー像は「ムーンライト」関係者の手に渡ることに。
大トリの作品賞受賞の「ムーンライト」も戸惑いながらも喜びの受賞スピーチで今年のアカデミー賞授賞式は閉幕しました。

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去年は白人ばかりの白すぎる受賞式と評判が悪かったですが、今年は一転、多様な人種の受賞となったり、アカデミー賞では人種は関係ない、体重と歳は関係あるけどね、なんて司会者のジョークが冴えた式でした。
プレゼンターのハリー・ベリーやスカーレット・ヨハンソンのドレスもものすごく美しかった。

でもなんといってもラストの作品の賞間違いアクシデントで全部ぶっ飛んでしまったのは確かです。
観ている方は映画を観ているような大どんでん返しのドキドキ感があって面白かったけどね。

「ラ・ラ・ランド」のプロデューサー達は間違いとわかると素早く正しい対応。
受賞は逃したけど、「ムーンライト」って書かれたカードをカメラの画面に高く掲げて映したあの姿は後世まで残る名シーンになったはずです。

さて、興奮と混乱のアカデミー賞授賞式を観たあとは映画館に行かなきゃね。 

 


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シネマ歌舞伎 スーパー歌舞伎II ワンピース [映画【さ行】]

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まさかの歌舞伎化!
ついに映画館に登場!!

世界累計発行部数が3億2000万部を超える尾田栄一郎原作の国民的人気漫画「ワンピース」を歌舞伎に大胆にアレンジ。
2015年の10月と11月に東京新橋演舞場、16年3月に大阪松竹座、4月に福岡博多座で公演を重ね、20万人を動員した舞台を今週(10/22土から11/11金)≪月イチ歌舞伎≫を上演する映画館で観ることが出来ます。

スーパー歌舞伎とは3代目市川猿之助が1986年 に始めた現代風歌舞伎で「ヤマトタケル」「新・三国志」などがあります。
スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)「ワンピース」は4代目市川猿之助の制作・主演です。
横内謙介脚本演出、主題歌はゆずの北川悠仁。
新橋演舞場・平成27年度(題70回)文化庁芸術祭賞・演劇部門関東参加公演の部で、優秀賞を受賞しています。

主演は4代目市川猿之助。ルフィとハンコック、ジャンクスの一人三役。

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原作エピソードの中でも激闘が繰り広げられる「頂上戦争編」がベースです。
原作だと51~61巻あたりなんだとか。

秘宝ワンピースを探す航海の途中の海賊のルフィとその仲間たち麦わらの一味。
シャボンティ諸島での海軍との戦いでちりじりとなってしまう。
そんな時、黒ひげによって捕まった兄エースが処刑されると知らせを受けたルフィは、エースを助けるためにボン・クレーと海軍との戦いに挑むのだが・・・。

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歌舞伎ですから着物ベースの衣装ですけど、でも洋風なのです。
パンチパーマでサングラスのお方も出てきてメイクも衣装もなかなか面白かったです。
スナックママ風のピンクの着物姿のナミだけはこれはだれ?って感じでしたけどね。
チョッパーは最初はウソップが持ってるぬいぐるみでした。

頂上決戦編は麦わら一味は吹き飛ばされてちりじりになってしまいます。
なのでメンバーの助けはなく、ルフィは一人海底監獄に兄のエース救助に向かいます。

俳優の福士誠治さんが兄のエースを演じていました。
スーパー歌舞伎って、歌舞伎役者さん達だけじゃないんだ、って型にはまらない配役にも感心しつつ、中盤の戦いでは舞台に滝が作り出されて、滝にうたれながらの戦いがこりゃすごい、どうやってあの水が舞台にとびっくり仰天。
そして宙にも浮いてしまうルフィには会場も大喝采、楽しませてくれますよね。

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「海賊王に俺はなる!」ってセリフで誰もが知るワンピースの世界。
歌舞伎になっても少年週刊ジャンプらしい友情・努力・勝利の要素満載です。

ゴムゴムの実を食べたルフィは手がにょろにょろ伸びますが、黒子さん達の腕をつないで伸びているように見せたり、歌舞伎独特の鮮やかな立ち回りや見事な見得を何回も切ってくれますし、歌舞伎ファンもなっとくの舞台になっていると思いました。
プロジェクションマッピングもたくさん使ってお話が進んでいくので新感覚歌舞伎です。
とことん楽しんで制作されてるって感じです。

入手困難でちょっとお高めの歌舞伎をお近くの映画館で観れるのはいいですね。
来年新橋で再演が決まったと映画の最後に出てましたから、これで気になったら本物を観に行くのもいいですね。

 

 


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みかんの丘 [映画【ま行】]

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テアトル梅田にて。
みかんの丘』は『とうもろこしの島』と一緒に公開されていて、先に『とうもろこしの島』を観てからこちらも鑑賞しました。

『とうもろこしの島』では敵対する二つの民族の間に流れる大きな川の中州にトウモロコシを植える老人の話です。
戦争が起きる前からずっと行われていた伝統的なトウモロコシ栽培。
老人と孫娘のふたりの映画ですがセリフがほとんどなくて、時々遠くに聞こえる銃撃戦の音、敵を探してボートでやってくる兵士たち。
ラストも衝撃的で、こんな終わり方をしてしまうのかと驚いてしまいました。

二つともアブハジア紛争がテーマの反戦映画なんですが、この国の背景が日本人にはちょっとわかり難い映画です。
私もまったくわからないまま鑑賞しました。
内容に触れますのでこれからご覧の方はご注意ください。

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1991年にソ連が崩壊した後、その一共和国だったジョージア(=グルジア)は独立します。

しかし、ジョージア国内で民族運動が高まり、西部のアブハジア自治共和国が反発、翌年に両者の間で激しい戦闘となってしまいます。
〝アブハジア紛争”と呼ばれるこの戦闘で多くの難民を出し、国は戦火に包まれ荒れ果ててしいます。

そんなアブハジア紛争中のお話です。
アブハジア自治共和国のエストニア人集落で(ほらまったくわからなくなってきたでしょ)老人イヴォ(レンビット・ウルフサック)とマルゴス(エルモ・ヌガネン)は家の前で戦って傷ついた兵士をみつけます。

イヴォとマルゴスはエストニア人です。(バルト三国のエストニア、つまり紛争には関係ない民族です)

エストニア人はほとんど自分の国に帰ってしまっているんですが、この村には数人のエストニア人が残っていました。
マルゴスはどうしても自分の山のみかん(マンダリンって言ってます)を収穫したいので、そのみかんを入れるための木箱をイヴォが作っているのです。

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助けた青年はアブハジアを支援するチェチェン兵のアハメド(ギオルギ・ナカシゼ)。
家族のためにお金を稼ぐために傭兵になってここで戦っています。

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そしてもう一人はジョージア兵のニカ(ミヘイル・メヒス)。
紛争の前は役者をしていたと話すニカ。

先に傷が治ってきたアハメドはニカを今にも殺しそうな勢いでした。
でもこの家では殺し合いは許さないという命の恩人イヴォの言葉に従って数日間を過ごします。

この家を出たらお前をぶっ殺すからな、とニカを脅すアハメド、アブハジア側とジョージア側の敵兵同士とそしてどちらでもないエストニア人の老人との3人の生活が始まります。

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宗教も言葉も育った環境も違う2人の間には少しづつですが心が通じ合いはじめます。

やがてこの戦争が終わったらアハメドと二人で役者に復帰したニカの舞台を観に行って拍手をおくりたいなんてイヴォからの話も出て笑い合う穏やかな時間もやってきます。
ですがそんなある日、イヴォの家の前にアブハジア軍のトラックがやってきて、あっという間に銃撃戦が始まるのです。

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国と国、民族と民族の戦いだと個人の顔が見えず平気で殺し合えるんですね。

イヴォの友人のマルゴスも、ジョージア兵のニカもこの銃撃戦で命を奪われてしまします。
その怒りで味方のアブハジア軍をアメハドは全員殺します。

助かったイヴォとアメハドはみかんの木箱の板でマルゴスとニカの棺桶を作ります。
マルゴスは自分のみかんの山に葬られ、ニカは別の場所に埋められます。

イヴォがニカの埋葬場所に選んだ場所は自分の息子の墓の隣でした。
実はこの紛争でイヴォの息子も亡くなっていた事をアメハドは初めて聞かされます。

「俺も死んだらここに埋めてもらえたのか?」とアメハド。
「お前はもうちょっと離れたところにな」そう言って笑うイヴォ。
やがて傷も治ったアメハドはイヴォの家を出ていきます。

戦争は大切な人の命を奪い続けます。
それでもなお人間として、敵を憎む人生を送らない老人の姿に心が熱くなる静かな映画でした。

監督・脚本:ザザ・ウルシャゼ 


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シン・ゴジラ [映画【さ行】]

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話題のシン・ゴジラを観た。
2回観た。
なんでって、1回観たくらいじゃよくわかんないのだもの。
2回観たけど実はまだよくわからない。
みんなそうだから興行成績がどんどん伸びてるのね。
53億円を超えたって話、どこまで伸びるんだろう。


「お前たちも好きにしろ、俺も好きにする」
謎のことばと暗号を残して東京湾のクルーザーから消えたマキ教授。
同じ頃、巨大不明生物が羽田沖の海中から突然出現。

東京アクアラインが崩壊、逃げ惑う市民。
超早口でなに言ってるかわかんない政治家や官僚。
駆除するか捕獲するか、はたまた追い出すか?
法律がない、前例がない。

余貴美子の真っ黒なアイライン。
アメリカからの要人石原さとみ「あれはゴゥズィィィラよ」
長谷川博已「ん~、ゴジラにしよう」

果てしなく会議、会議、会議。
自衛隊:総理、撃ちますか、許可求む!
官僚:総理、ご決断を!
総理:そうか、仕方ないな。
自衛隊:総理、人がいます!
総理:攻撃、中止。
(観客:え、ええ~?)

ゴジラ:下あごパカーン!放射能ぐわー。
口からビーム!背中からもビーム!!ビーム!!!ビーム!!!!

どんどん巨大化すれゴジラを止めるのは、もう「かの国からの原子爆弾投下」しか方法はないのか!?

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主人公は内閣官房副長官の矢口(長谷川博已)。
羽田沖で何かが起っている時にネット情報で巨大生物の存在を疑うも、大杉蓮演じる総理大臣ほか誰も相手にしちゃくれない。
海底火山だろ、きっと、そうだそうだ。

しかしそれが本当に巨大生物だとわかっても有識者を集めてのミーティングで無駄な時間は過ぎていき・・・ああ政治家ってきっとこんな感じなんだろうなあって観客は苦笑い。

今撃つしかないでしょ!?って時も判断は出来ない総理。
そんな役に立たない政治家たちがごっそり乗ったヘリが墜落。
そこから若い方々が上下関係なしでゴジラと戦っていくのね。
肩書がどんどん変わって画面の下に、注釈が画面の右に左にとガンガン出ては消えていく。
この速さからして読ませる気はないわね、気にしなくてもいいのね。

ゴジラはなんと進化していきます。
しっぽが海の中からちょっとだけ見えてる第一形態。
ほとんど姿は見えず。

多摩川河口から地上に上がってエラがあり両生類みたいな形の第二形態。
途中でエラから血をどばーっと出します、あれで肺呼吸になったのかもしれません。

やがて北品川あたりで少し大きくなって小さな手がにょきっと生え二本足で立ちあがる第三形態。
ここで撃ってればいいのに攻撃は中止で、海に逃げちゃいます。

そして倍以上に巨大化してしまった第四形態、ポスターはこれです。
眼も変わってるの。
両生類の時は濁った白い眼なのに大きくなったら怪獣の眼に。
鎌倉から上陸し北上していくゴジラ。
東京はゴジラに破壊され東京駅でストップ。
第四形態のゴジラには自衛隊のヘリ、戦車からの攻撃では全くダメ、米国の力を借りることとなる。
国連の原爆攻撃の前に矢口はゴジラを凍結させる作戦をたてるのだが・・・。

ゴジラは体内に原子炉状の器官があってあたかも動く原発。
そんなゴジラがなぜ日本のしかも東京に進路をとるのか。
日本はゴジラを凍結させるという方法で共存していくしかない。
この映画は東日本大震災を暗示しているとも言われています。

マキ教授もどうなったのかわかんないし、ラストシーンにもあれはなんだ?ということで、まったく謎が多い映画でした。
ぜひ大きな画面の劇場でどうぞ。

総監督・脚本・編集:庵野秀明 監督・特技監督:樋口真嗣  
日本初のフルCG・ゴジラのモーションキャプチャは野村萬斎。
そしてゴジラの主題曲はやっぱり名曲ですね。


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